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突然の内定辞退、会社としてどう対応すべきか【情熱社長倶楽部】VOL.137

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【今週のご相談内容】

弊社は何年か新卒採用をしていますが、
今年になって内定辞退が出てしまいました。

会社としては初めてことだったので、
どのように対応していけばいいかと考えています。

内定辞退の理由としては、他に受けたい会社があるとのことで、
実は内定を出した時点から迷いがあったと、
採用担当には話しているそうです。

今はまだ、その事実を採用担当者か簡単に聞いた段階なので、
明日採用担当者と時間をとり、詳しく話を聴く予定です。

ここから、残りの内定者や既存社員にどのように伝えるか、
また辞退した内定者にはどのように対応するべきか、
アドバイスをいただければと思います。

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【今週の回答】担当:代表取締役 長友 威一郎より

ご相談ありがとうございます。


入社まで3か月を切った段階での内定辞退ということで、
悲しさと悔しさが隠せない現状かと思います。

そのような感情になってしまうと、

「自社に合わなかったんだから仕方ない」
「この時期に辞退してくれて、お互いに良かった!」

などと無理に前向きになろうと考えがちですが、

今後、貴社が新卒採用を続けていくならば、
内定辞退という事実を組織として真摯に受け止め、
成長のチャンスとして次年度に活かすことがとても大切です。


ここからは、内定辞退があった場合、
実践をお勧めする3つのことをお伝えいたします。


まずは、内定辞退する内定者と
対面での面談を設定するということです。

内定者にとって辞退の連絡をすることは、
勇気がいることです。

そのため、電話だけで辞退の連絡を済ませたい気持ちが強く、
会うことを避ける方もいるかと思いますが、

ここではあえてオンラインではなく
“対面で”面談をすることに拘っています。

理由としては、内定者には
「自らの決断を相手にしっかり伝えるという社会人としての礼儀」
を教えなくてはいけないと思うからです。


また、面談の目的は引き留めることではなく、
・内定者の将来を応援すること
・内定辞退理由の本音を知ること
の2点です。

内定を辞退した学生は、企業側にとっては、
わずかな期間であったとしても
自社の仲間として迎え入れることを決め、
今後の活躍を期待したメンバーだからこそ、

最後まで応援し続けることが大切だと考えています。


2つ目は、採用活動に携わる社内メンバーの
情報共有と対策立案、対策実施の強化です。

新卒採用は、未来投資であり
入社前も入社後の育成においても時間がかかりますが、
未来を考えたときに組織にメリットがあるからこそ、
取り組まれていることだと思います。


だからこそ、新卒の採用活動に携わるメンバーも
長期的な視点を持ちながら情報共有を綿密に行ない、

その情報をもとに、どのようなフォローが必要なのか対策を練り、
メンバーを巻き込みながら実行することが大切です。

このように試行錯誤を繰り返していくことで
自社の採用活動におけるナレッジが溜まっていきます。


今回の内定辞退の理由は
「他者と迷っているから」ということであり、
その気持ちを掴めていたことはとても良いことだと思います。

その情報を社内で共有できていたのか、
そこからしっかりとフォローの対策を立て
実行することができたのか、

是非、振り返ってみていただければと思います。


3つ目は、他の内定者に対して
仲間の内定辞退という事実を嘘偽りなく伝えることです。

内定者は内定者同士で
LINEグループなど何かしらつながりを持っており、
情報共有をしていることも多いと思います。


企業として、この内定辞退を
どのように受け止めて改善をしていくのかを伝え、
改めて、会社の理念やミッション、ビジョン、
そして内定者に期待することを伝えてあげて下さい。


この時期の内定辞退は、企業側も内定者も不安になります。

しかし、それでも会社が目指すべきこと、
内定者に期待することは何も変わらないはずです。

組織として成長出来るチャンスと捉えて、
自信を持って内定者に関わることが大切です。


以上が、内定辞退があったときに
お勧めしている3つのことです。

是非、内定辞退という事実を組織として真摯に受け止め、
成長のチャンスとして活かしてください。


組織の成長するきっかけになるかもしれませんよ!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


長友 威一郎


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