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若手育成に消極的で、危機感が感じらない社員の巻き込み方【情熱社長倶楽部】VOL.185

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【今週のご相談内容】

今年の4月から新卒が3名入社します。新卒採用は、
私が代表に就任してから開始したことであり、今年で3年目です。

2年間で採用した新卒はそれぞれ頑張ってくれているのですが、
懸念しているのは、既存社員の方です。

もちろん、新卒に積極的に関わってくれる社員もいますが、
そうでない社員も何名かいて、新卒採用に消極的です。

新卒採用を続けていれば、少しは変わるかなと思っていましたが、
なかなか変化が見えないことが現状です。
4月から入社するというのに、まったく危機感も感じられません。

これから新卒の人数が増えれば、もっと多くの社員が
新卒に関わることが必要になるので、
このままの体制ではいけないなと思っています。

新卒に対する既存社員の巻き込みは、どう進めるべきでしょうか。

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【今週の回答】代表取締役 長友 威一郎

ご相談いただきありがとうございます。

新卒採用を3年間実施されているということで、
相当な覚悟を持って、新卒文化の定着を目指されているのですね。

というのも、新卒採用と育成の文化は、
3年で初めて基礎がつくられる
と言われていて、

弊社もよくクライアント企業様に
「新卒採用をするなら3年間は続けてください」と伝えています。

そのため、今回のご相談内容に対する私の答えは、
「既存社員全員を巻き込むことはまだ早い!」ということです。

是非、貴社が新卒採用をすると決めた当時の
目的を思い出してみてください。

入社した新卒1年目・2年目のメンバーが成長して、
彼・彼女たちに積極的に関わる既存社員様がいて・・・

新卒採用で最初に目指すべき成果は、
十分に得ることができているではないでしょうか。

だからこそ、ご提案したいことは、
4月に入社する3名様の育成は、

関わりに積極的なメンバーと、新卒1年目・2年目のメンバーで
“育成プロジェクト”を立ち上げるということです。

育成プロジェクトでは、この2年間、
上司はどのように新卒1年目や2年目と関わり、
彼・彼女たちはその関わりを
どのように受け取ったのかを振り返ります。

そしてその結果、

社会人としてどのような成長をしたのか、もっと関わってほしかったことなどのリクエストはあるかなど、継続、改善すべきことを洗い出すことで新たな「新卒の育成計画」を練っていきます。

貴社における、新卒メンバーとの2年間の関わりや経験が、
未来をつくる上での一番の財産になるのです。

また、育成計画を作り上げたあとは、
成長する環境を共につくることを目的として、
“育成責任者”を任命してみてください。

そして、現在の新卒1年目・2年目のメンバーには、
育成責任者のフォロー役を任せることも
同時に実施してみるもの良いと思います。

その際、基本的に、
フォロー役の役割を決める以外に口出しはせず、
見守ることに徹することで、

新卒1年目・2年目に新たな成長の機会を
つくることができるでしょう。

このように、新卒の育成に積極的に動いている社員様がいれば、
その姿に心動かされる社員様が少しずつ生まれていき、
本来目指していた組織が実現されていくことと思います。

新卒との関わりに消極的な社員様は、
意外と、新卒との関わり方がわからないだけかもしれません。

是非、ここ2年間の社員様の成長を信じ、
「新卒採用や育成に参画したい!」と自然と思えるような
環境を創り上げていってくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

長友 威一郎

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