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うちの幹部は育成ができない【情熱社長倶楽部】VOL.206

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【今週のご相談内容】
弊社には、No.2の役割を担う人材がいます。

会社へのロイヤリティも高く、仕事も熱心なのですが、
会社や仕事への想いが強すぎるが故、
部下に自分のやり方や考えを
「押し付ける」ようになってしまっています。

もちろん、彼の伝えていることは正しいですし、
会社としても大切な考えではあるのですが、
それが受け入れてもらえなくては意味がありません。

そのことを彼にフィードバックするのですが、
長年貫いてきたそのスタイルは
なかなか変えることができず、
本人も苦戦しているようです。

彼の会社や仕事への想いを強みとして
活かしていきたいのですが、
どのような環境をつくったらよいでしょうか。

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【今週の回答】組織コンサルタント 濱川 桃子

ご相談いただき、ありがとうございます。
株式会社ソリューションの濱川がお答えいたします。

なんとも、もどかしい状況ですね。

「長年貫いてきた」という一文からも、
おそらく貴社の成長期を支えてこられた
番頭的なポジションの方かと想像いたします。

弊社が関わらせていただく企業様においても、
圧倒的なスキルと経験を持つ、
ナンバー2ポジションの方の【部下への関わり方】
に悩む経営者様は非常に多く、

言い換えれば、これからの組織運営において、
その方をどのように扱うべきかに
頭を抱えられています。

おそらくそのナンバー2の方は、
経営者であるあなた以上に
現場や一つひとつの仕事についての
習熟度や経験値もあるのだと思いますし、

これまでの成功パターンもお持ちでしょうから、
「スタイルを変えろ」と言ったところで、

「自分は丁寧に教えられた経験はない」
「自分で学んできた」といった言葉が
出てきてしまうのではないかと思います。

今、経営者様であるあなたの頭の中は、
その方の【スタイルを変えさせたい】
ということでいっぱいかと思いますが、

大切なことは、あくまでも
ナンバー2の方の部下との関わりを変えることは
“手段であり、目的ではない”ということです。

今、最も大切なことは、ナンバー2の方と共に
【“ナンバー2以下の方”の育成や底上げが出来る
【環境をつくること】
だと思います。

おそらく今、ナンバー2以下の方の中で、
引き上げたい方や期待している方が
いらっしゃるのではないでしょうか?

ナンバー2の方でなく、
次世代の方を引き上げていくために、

・どのような環境や役割を持たせることが出来れば
 人が育つのか?
・それぞれの長所や強みは何か?
・先導するのではなく、後ろでサポートする
 役割になるとしたら、どのようにフォローすべきか?

など、まずは視点を変えて議論することから
始めてみてはいかがでしょうか。

部下育成をする理由に立ち戻り、
お互いに共通の目標・目的をすり合わせられれば、

きっと心強い、経営者様の右腕に
なってくださると思いますよ!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

株式会社ソリューション
組織人事コンサルタント
濱川 桃子


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