“オンライン世代”に対する企業の役割【情熱社長倶楽部】VOL.130
平素より大変お世話になっております。
ソリューションの長友です。
風の冷たさを感じる季節となり、
コートを着て通勤をしている方が増えてきました。
さて先日、来年4月入社予定の内定者に対して
内定者研修を実施しました。
彼・彼女たちが顔を合わせるのは、10月1日の内定式ぶりであり、
まだよそよそしい様子がありましたので、
研修内容としては、お互いの距離を縮めることを目的とした、
“相互理解のワーク”を中心に設計をしました。
そして、研修当日は全員が無事に集まることができ、
冒頭は、毎年必ず伝えている
“研修の約束事”の話からスタートしました。
その約束事とは、
「相手が話しているときには、相手の目を見てうなずいて聴くこと」
「自分が話すときには、相手の目を見て、
身振り手振りを交えながら心込めて伝えること」
という2点であり、
これらはコミュニケーションを取る際の基礎であると伝えました。
ただ、研修を進めていく中で、来年4月入社予定の内定者は、
私が想像していたよりもずっと集中力が続かなかったり、
目の前の相手と直接対話をすることに慣れてない様子を感じました。
人見知りなのかなと気になったので、
休憩時間に話を聴いてみると、
「1日中しっかり直接対話をするのは久しぶりです」
「人と話すことはこんなにも疲れるんですね」
という返答が返ってきました。
「“対話”することをこれから仕事にしていくのに、
何を甘えたことを言っているんだ」という気持ちもよぎりましたが、
よくよく考えてみると、
コロナ禍で学生時代を過ごしている彼・彼女たちは
学校の授業も、就職活動の説明会も面接も
すべてがオンラインという日々を約2年もの間過ごしてきています。
そんな、オンライン中心の生活に
対面での仲間とのコミュニケーションの時間が
奪われていたのだと気づいたのです。
そこで私は、研修内容を
“お互いの距離を縮めるためのもの”から
“直接対話を軸としたもの”に急遽変更することにしました。
とても基礎的なことかもしれませんが、
「人に話すこと」「人の話を聴くこと」のトレーニングなしでは、
どんなにいい研修をしたとしても
ためにならないと感じたからです。
そして、その基礎的ができてはじめて
社史や事業内容、理念・ミッション・ビジョンなどの価値観や考え方を
理解してもらうことが大切なのではないかと思っています。
これから入社を控えている仲間には、
内定者期間から知識やスキルを習得してもらうことも必要ですが、
社会人になる上での基礎的な考え方を習得したり、
人と関わる上で大切なことを思い出してもらう時間を
例年以上に確保する必要がありますね。
読者の皆様も、過去のやり方に捕らわれることなく、
今の内定者だからこそ必要なものを見極め、
成長をサポートできるような研修を設計していってくださいね!
ご相談があれば、何なりとお申し付け下さい。
未来を担う若手を輝かせるフィールドを
共に創っていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
長友 威一郎
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