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経営者様から「離職」の相談が増えてきました【情熱社長倶楽部】VOL.170

平素より大変お世話になっております。
ソリューションの長友です。

大型の台風が日本列島に近づいていますね。
暴風雨圏内にお住いの方々はお気をつけてお過ごしください。

毎年9月中旬ぐらいになると、クライアント様から
社員様の離職に関する相談が増えてきます。

例年に比べ、今年は特にその件数が多く、
コロナ禍での働き方の変化が影響しているのか、
メディアでの中途市場の広告が目立つからなのか、

私も未だに原因を分析中です。

自社は離職率が高い!!

と、おっしゃる経営者様は多いですが、大切な事は

離職率は、業界や職種によって変わる
ということをご理解いただいた上で、

自社の業界や職種の離職率を把握することです。

もちろん、誰一人辞めないことが理想ですが、
企業が大切にしていることを守り続けるために、
退職を受け入れなくてはいけないこともあります。

ただ“その方の採用を決断した”企業としては、
社員様が活きる環境をつくるために

時代の変化に合わせた
育成の仕組みや計画の再構築が必要です。

昔ながらの「見て覚える」OJT教育や
会社としての基準ではなく、
上司や先輩の個々の経験に基づいた指導など、

育成する側が良かれと思って実践していることが
育成される側に混乱を招いてしまっていることが多々あります。

結果、育成する側は

・自分たちと当たり前基準が違う
・若いメンバーの考え方がわからない
・最近の子は根性や闘争心がない

など、育成における課題の原因を
若手メンバーに向けてしまいがちです。

しかし、それでは
いつまでも組織の体質を変えることができず、
人を育成できる環境はつくられませんね。

そこで、ここからは、
企業が若手を育成するためのポイントを
2点お伝えします。

1点目は、育成する側は育成される側の方々に、
何事においても「何のためにするのか」の目的を伝えること、

「お客様や社内にどのような影響を与えることが出来るのか」
の成果を伝えることです。

最近の若手の方々は、
情報が溢れている時代を生きてきています。

そのため“自分にとって必要なものを吟味して選ぶ”ことを
日常の中で繰り返しており、

“納得したことを行動にする”傾向を
強く持っていると言われています。

だからこそ、しっかりと目的や成果を伝え
“理解・納得”してもらうことで、
スムーズに業務を遂行することができるのです。

2点目は、企業として
100点満点の育成の仕組みや計画を
目指さないということです。

時代の変化で、
働き方やそれぞれが持つ価値観が急激に変化したように、

今年作った育成の仕組みや計画が、
来年も同じように活用できるとは限らないのです。

そのため、企業としては、
20点30点の育成の仕組みや計画を構築し、

“育成される側と共にブラッシュアップする”ことで、
今の若手メンバーにマッチしたものを
つくり上げることが最も大切です。

また、このプロセスを踏むことで、育成する側は
“若手の考えを聴く・受け入れる”ことが必須となります。

つまり、育成の仕組みや計画をつくりながら
社内の受け入れ体制も同時に構築することができ、

企業として“若手を育てる”環境を整えていけるのです。

以上が、離職が多い今の時期、
若手を育成する上で大切な観点です。

社員様が離職して一番苦しむのは
“育成する側”の方々ですので、
組織として、しっかりと
人を育てることに注力していきたいですね。

まずは、人を育てるために
改めて育成の仕組みや計画を創り上げる1歩を
踏み出してみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

長友 威一郎


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