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“上司が厳しいから辞めたい”という新卒に、企業ができること【情熱社長倶楽部】VOL.141

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【今週のご相談内容】

新卒1年目が「辞めたい」と言っているという噂を聴きました。
理由としては「直属の上司が厳しすぎる」ということでした。

たしかに、その子の上司は厳しい側面がありますが、
決して理不尽な厳しさではなく、
会社の目標達成やお客様満足度に
誰よりもコミットしているからこその厳しさです。

その上司も「最近の子は、少し厳しくすると
“上司との人間関係が…”と言うので、接し方が分かりません。
基準を落としてしまってもその子の今後の成長にならないので」

と悩んでいるようです。

時代が代わり、新卒への接し方を
変えていかなくてはいけないことは理解できます。

しかし、それと会社としての基準を下げること、
お客様へのサービスの質を落とすことは違うと思っています。


「辞めたい」と言っている社員には
どのようにフォローしたらいいでしょうか。

また、今後「厳しくされることが苦手」な新卒とは
どのように関わっていくことが大切でしょうか。

何かポイントがあればお教えいただきたいです。

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【今週の回答】担当:代表取締役 長友 威一郎より


ご相談いただき誠にありがとうございます。

今回のご相談内容に関して私が率直に感じたことは、
社内の育成体制や部下との関わり方を見直すことも
もちろん大切ですが

上司の方が伝えている“基準”が
お客様からとの信頼を積み重ねた成果だと、
ご相談者様が自信を持って断言できるのであれば、

新卒1年目の方の「辞めたい」という言葉に
そこまで敏感にならなくて良いのではということです。


まずは、上司の方が持つ“厳しさ”の背景が
新卒1年目の方にきちんと伝わっているかどうかということが
とても大切なのではないでしょうか。

ここを伝えられていないということであれば、
まずはそこを伝え、理解してもらうところから
始めてみていただければと思います。


しかしそれらを伝えても、
「上司との関係性が…」という声が聞こえるようであれば、

見直すべきことは、採用活動における
“求める人物像”かもしれません。


なぜなら、私は実際に
貴社の新卒1年目の方にお会いしたことがないので
あくまで客観的なお話になってしまいますが、

もしかしたら、今の新卒1年目の方は、
会社が大切にしている、お客様に価値をお届けするための基準に
共感しきれていない可能性があると感じたからです。


では、どのように“求める人物像”を見直すのか
ということですが、ポイントになることは、

・理念:全社員に共通して最も大切にする価値観はなにか
・ミッション:必ず成し遂げたい理想の社会はなにか
・ビジョン:ミッションが達成されたときの理想の自社の状態

という「会社の価値」に基づいているかどうかということです。

※理念・ミッション・ビジョンについて詳しく知りたい方は
弊社の「理念に関する小冊子」をご覧ください


例えば、自社の「理念」に共感する学生は、
どのような経験をしてきた学生なのか?

これから「ミッション・ビジョン」を実現していくために、
どのような考え方を持った学生が必要なのか?

などです。


これらはどれだけ時代が変わり、学生の傾向が変わっても
「会社の価値」は変わらない、会社にとって唯一無二のものです。

それらを基準に、未来の仲間探しができているのかということは、
是非振り返ってみていただければと思います。


また、「会社の価値」を軸にした採用活動で出会い、
共感してくれた学生に対しては、選考中や内定者期間に、

・お客様に対してどのような拘りを持って関わっているのか?
・お客様からはどのようなお喜びの声をいただいているのか?
・社内でどのような協力をしてお客様に関わっているのか?

などを伝えておくことも大切です。


選考中や内定者期間にも、
「会社の価値」を伝えて続けるからこそ、

学生も“会社として大切なもの・譲れないもの”を
理解した上で入社を決めてくれるからです。


以上が“求める人物像”を見直す際のポイントになります。


学生にとって就職活動とは、
社会人という人生の第1歩を決める大切な時期です。

そして、社会人1年目の働き方が、
彼・彼女たちの今後の社会人人生に大きな影響を与えます。


だからこそ、私たち企業様も
責任を持って自社のことを伝え、学生のことを知り、
お互いの未来にとってより良い選択ができるよう、
最善を尽くしていきたいですね。


是非、「会社の価値」を軸にした採用活動ができているか
ということを振り返りながら、理想の組織を創り続けてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


長友 威一郎




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