まり marie

ライターを目指しています。見ること、歩くこと、食べること、人が当たり前にしていることを…

まり marie

ライターを目指しています。見ること、歩くこと、食べること、人が当たり前にしていることをつきつめていったら何が書けるのか、そんな模索をしていく予定です。

最近の記事

東京という町 新生活を始める人へ

私にとって東京はたくさんの「もしも」を残してくれた町でした。 もしも、学生時代の同級生と結婚していたら、 もしも、新卒で入社していた大手上場企業に勤めつづけていたら、 もしも、一時期夢中になったあのことを続けていたら、 東京はたくさんの可能性を与えてくれた町でした。 私はそのどれもを選ばなかった人生、だからもしも…だけが残りました。 新しく新生活を始める人へ。 もしもで終わらせるのではなく、それぞれ望んだことを実現してください。

    • スプリング・エフェメラル、 セツブンソウを探しに。

      スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)とは、春先に咲く「春のかないもの」、「春の短い命」、「春の妖精」とも呼ばれる花々の総称です。まだまだ寒い日は続きますが、春の気配を探しに山里を歩きたくなるのが、この時期です。 日本ではセツブンソウ、フクジュソウ、カタクリ、アズマイチゲ、イチリンソウなどが知られています。  セツブンソウは節分草とも書きますが、実際見ごろになるのは節分より遅く、2月中旬以降から3月上旬ぐらいです。私は、2020年3月1日に、埼玉県の

      • 5月中旬以降が見頃 堀切の花菖蒲 令和の名所江戸百景

         思うところになかなか出かけられない日々。私は過去の訪問地の写真を整理しながら、当時の美しい花に癒されています。ここを読んだ人にも癒しと潤いになれば、そしてこれから先のお出かけの参考になればと思いご紹介することにしました。  5月中旬から下旬に見頃になる花といえば、杜若、花菖蒲、あやめ。どれがどんな花なのと疑問に思ったら、以前に書いたこちらをご参考ください。  そして今回は花菖蒲。東京の名所といえば、江戸時代から葛飾区の堀切菖蒲園は名所として有名でした。歌川広重が描いた名所

        • スプリング・エフェメラル、節分草を見に栃木県の四季の森 星野へ。その後、秘境!?出流でおそばのお昼。楽しい一日でした。栃木はお花の素敵な場所がいっぱいありますね。 またしてもふれあいバスにお世話になりました。

        東京という町 新生活を始める人へ

        • スプリング・エフェメラル、 セツブンソウを探しに。

        • 5月中旬以降が見頃 堀切の花菖蒲 令和の名所江戸百景

        • スプリング・エフェメラル、節分草を見に栃木県の四季の森 星野へ。その後、秘境!?出流でおそばのお昼。楽しい一日でした。栃木はお花の素敵な場所がいっぱいありますね。 またしてもふれあいバスにお世話になりました。

          わたしの名は紅 オルハン・パムク 和久井路子訳 藤原書店 2004年 積ん読解消チャレンジ1

          16世紀末オスマン帝国の首都イスタンブル、ある夜、一人の細密画師が殺される。 12年ぶりにイスタンブルに帰ってきたカラは、政府高官の叔父、エニシテから、殺された細密画師が、彼が製作している特別な写本に関わっていた事を知らされ、捜査を依頼される。 細密画に造詣が深いカラは、名人のオスマンと、エニシテの写本に関わっていた他の三名の画師に会いに行くのだった。  この小説は、犯人探しのミステリーとして楽しく読めるのだが、それはごく表層的なものにすぎない底の奥深さがある。その深さは描

          わたしの名は紅 オルハン・パムク 和久井路子訳 藤原書店 2004年 積ん読解消チャレンジ1

          ヨコハマトリエンナーレ 2020 「わからない」を楽しみ、「わかろう」と試みる。

          「難解」、一言で表現したヨコハマトリエンナーレの全体への感想である。決してネガティブな評価ではない。配布されていたパンフレットにも「わからない」を楽しもうとあり(企画者の意図)、それぞれの作品に解説パネルが必ずあった。だから観た人が難解だったと言っても、それは企画者の意図から外れたものではないはずだ。  このトリエンナーレのアーティスティック・ディレクターは、ラクス・メディア・コレクティヴというインド出身のアーティスト3人組である。これまでに幾つかの芸術祭やトリエンナーレを

          ヨコハマトリエンナーレ 2020 「わからない」を楽しみ、「わかろう」と試みる。

          旅と本と 「ごんぎつね」の新実南吉の故郷を訪ねて ~愛知県半田市~

          9月のようやく秋の到来を感じる秋分の前後の頃、土手やたんぼの畦道に咲く鮮やかな赤い花、彼岸花。別名に墓場とか死を想起させるものがあるので、好きでない人もいるかもしれませんが、別名、曼珠沙華というこの花が私は好きです。 関東で有名なのは埼玉県日高市の巾着田でしょうか。私がおすすめしたいのは、愛知県半田市、新実南吉のふるさとです。 彼の著作「ごんぎつね」には、この花が非常に印象的な場面で登場します。 墓地には、ひがん花ばなが、赤い布きれのようにさきつづいていました。と、村の

          旅と本と 「ごんぎつね」の新実南吉の故郷を訪ねて ~愛知県半田市~

          高山の花々〜水ノ塔山〜東篭ノ登山〜池の平湿原ハイキング 2020夏の思い出

          2020年8月16日 に、群馬県と長野県の県境に位置する車坂峠→高峰温泉→水ノ塔山→東篭ノ登山→登山口/池ノ平口→見晴岳→三水の塔山方ヶ峰→池ノ平口→車坂峠という約6時間のコースで、高山植物の花々を見に行ってきました。 当日は快晴。標高2200メートル級のあの山々を目指します。 途中で咲くたくさんの花々。 東篭ノ登山山頂では、ほぼ360度の素晴らしい眺望でした。 東から浅間山、 南は秩父山系、八ヶ岳、東は穂高や槍ヶ岳、槍ヶ岳わかるかな?下写真の右よりで尖ってます。

          高山の花々〜水ノ塔山〜東篭ノ登山〜池の平湿原ハイキング 2020夏の思い出

          トンネルをぬけると…そこにはアートがあった。

          大地の芸術祭の里、越後妻有に、青春18切符を使って行ってきました。 最初に越後湯沢駅からバスで清津峡に向かいます。バス停から歩いて30分ぐらいで到着。暗いトンネルを通ってたどり着くのが、今や有名な場所です。 Tunnel of Light マ・ヤンソン/MAD アーキテクツ 中国 その時の天気、様々なポーズをとっていてる人々も含めてアートだと感じました。 ここでランチをし、足湯につかり、のんびりしてから越後湯沢に戻るのもいいでしょう。私はバスで先に向かいます。バスでJ

          トンネルをぬけると…そこにはアートがあった。

          線路のその先

          この夏、廃線を歩いてきた。 いつもの通勤電車と異なり、旅先、廃線という状況が、非日常へと誘う。 夏、線路…思い出したのが「スタンド・バイ・ミー」という映画。 四人の少年が線路をたどる死体探しの冒険。 登場人物とほぼ同じ歳に映画を観た私は、主人公たちのように、四人でよく遊んでいた。友人と遊ぶ楽しい時間、その遊びの延長の冒険。ワクワクとした気持ちで見たと記憶している。  その旅の始まりは、森とその先に続く線路だった。その先に何が見えていたのか。記憶の中ではぼんやり霞んで

          線路のその先

          森を歩く 私の時間 木々の時間

          雨上がりに森を歩いた。私は時間について考える。56秒、7時間、一日、1年、3年、10年、50年、300年、1000年。 私という人間は、一日のうち7時間を働き、最も忙しい時は締切まで56秒という長さを意識して働いた。ここで、こうして働けるのもあと何年だろうかとも考える。1年、いや10年以上か。そして残りの人生を考える40年、いやいや半世紀? 森を歩く。 ここの木々の樹齢は何年だろうか?50年?あの大木は、周囲の木々の祖父母のような樫は、何年生きているのだろうか?この大樫

          森を歩く 私の時間 木々の時間

          6月16日は和菓子の日 年々和菓子が好きになった理由

          こんにちは。6月になり梅雨入りし、今日、16日は和菓子の日なんです。最初は616…何か巻物にちなんで決められたのかなと思ったのですが、古い由来がある日のようです。 ・由来始まりは、平安時代の元号を「嘉祥」と改元した848年、仁明天皇が御神託に基づいて、6月16日に16の数にちなんだ菓子、餅などを神前に供えて、疫病を除け健康招福を祈誓し、という古例にちなみます。 その後の鎌倉時代以降もこの風習が引き継がれ、豊臣秀吉が「嘉祥の祝」を行った記録や、民間でもにおいても、「嘉祥喰」

          6月16日は和菓子の日 年々和菓子が好きになった理由

          青への旅 これからの時期に涼を感じに。

          皆さんは何色が好きですか?先日の青空からのつながりで青が印象的な場所をご紹介したいと思いました。 梅雨も近づきいよいよ紫陽花の季節。鎌倉といえば紫陽花というくらい有名ではないでしょうか。長谷寺、御霊神社、亀ヶ谷坂切通し等、紫陽花を楽しめる場所はたくさんあるのですが、なんといっても明月院をはずせません。「明月院ブルー」とたとえられるほどの、ほぼヒメアジサイ一色となる境内のは梅雨でむしむしと感じる季節に涼を感じさせてくれます。 その明月院ブルーをどう形容すればいいのか、開花時

          青への旅 これからの時期に涼を感じに。

          こんなきれいな青空を見上げることができたので。

          最初に最前線で立ち向かった医療従事者の方々に感謝の気持ちを。 そして同じ空を見上げた人たちへ。 楽しみを奪われ、移動が制限され、家族や友人とも会えず、孤独を感じたつらい期間が続きましたよね。それもようやく一段落つきましたよ。 つらさのあまり他の人の行動に過敏になったこともあったかもしれません。そんなささくれだった心はこの青空に溶かしちゃいましょう。 一時期、単なる距離を警戒する対象とだけ思ってしまいました、ごめんなさい。同じくつらい日々を耐え、乗り越えた人たちですよね。

          こんなきれいな青空を見上げることができたので。

          書きたいことと書けること

          noteを始めたのは、ある人のさりげないけれど素敵な日常生活の紹介とその中での肯定と励ましと言葉が自分にすっと入ってきて癒やされたからだった。私も目にした人に少しでも前向きになってもらえる文章を書きたいとこのnoteを始めた。  そう思い立って書き始めたけれども、現実は難しかった。コロナ自粛期間に自分の楽しみを削がれるように感じる日々に、人を励ますような言葉を発するのを、私はエネルギーを消耗していくように感じてしまった。週に3回は更新しようと思っていたけれど、書けなくなって

          書きたいことと書けること

          富士山、眺めるのもまたよし。

          今年は富士山の山梨県側の吉田口登山道を始め、静岡県側も登山口閉鎖となってしまった。歴史的にも初めてのことらしい。登る計画があった人には本当に残念なことだと思う。ただ登山を趣味としている友人には、富士山は登るより、眺めるのがいい山だよと言う人がけっこういる。 確かに富士山の美しく広がる裾野は、富士山自身に登るより遠くから眺めた方が味わえるはず。そこで富士山の見える山に登る、富士山が描かれた場所に行ってみる、富士山が見えると言われる場所に行ってみるのはどうだろうか。今年はそんな

          富士山、眺めるのもまたよし。