夏が終わろうとしている。日が沈む瞬間に、さらさらと波が耳を撫で、遠退く笑い声を背に、さく、さく、と浜辺を歩き、自分は確かにこの夢の中に存在していたのだ、ということを踏み締め、跡をつけていく。そんな夢から醒めても、気がついたら再びこの夢の中に戻ってきてしまう。そんな夏という季節。
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