生成AIでできそうなこと ~水道局経理職員の視点から~
こんにちは。私は、水道局で経理職員として働いています。元々はIT採用のため、財務システムやセキュリティの担当もしています。
最近、生成AIが話題になっていますが、私も、日々の業務を効率化できないかと興味を持っています。特に、以下の記事を読んで感銘を受けました。
この記事では、生成AIを使って1日あたり105分の時間を削減しているケースが紹介されています。私もこのように、日々の業務に生成AIを取り入れて、少しでも時短できればと思っています。
生成AIで時短できたこと
実際に生成AIを使ってみて、以下のような業務で時短効果を実感できました。
トラブル対応の報告書作成:トラブル発生時、迅速に報告書を作成する必要がある際に、生成AIを使うことで大幅に時間短縮できました。体感60分程度の短縮です。トラブル発生時の状況や対応内容を箇条書きで入力するだけで、体裁の整った報告書やまとめを作成してくれます。
部長レク説明パワポ作成:部長へのレク資料として、PowerPointで説明資料を作成する必要があるのですが、生成AIを使うことで、VBAでデータを入力するだけで、PowerPointのテキスト部分までは自動で作成してくれます。これも体感60分程度の時間短縮につながりました。
IT用語の説明作成:ITの知見を活かして、専門用語を分かりやすく説明したり、資料を作成したりすることが求められるます。生成AIを使うことで、専門用語を平易な言葉で説明する文章を作成することができ、毎回30分程度の時間短縮につながっています。
VBAのコード作成:例えば、銀行の振込手数料削減のために、納付書からFDデータへ移行するツールの作成など、VBAのコードを作成する必要がある業務において、生成AIに仕様を入れるとコードの候補を提示してくれます。これにより、モノによりますが、60分程度の時間短縮しています。
不定形業務の回答書作成:イレギュラーな回答書を作成する際にも、生成AIを使うことで、背景や方向性を箇条書きにしてインプットすることで回答書案を作成することができ、30分程度の時間短縮につながりました。
生成AIでうまくいかなかったこと
一方で、生成AIを使っても、期待通りの結果が得られなかったものもあります。(私の場合)
研修の所感作成:研修を受講した後の所感を作成する際に、生成AIを使ってみましたが、自分のイメージと合致する文章が生成されませんでした。研修の内容を要約することはできても、自分の考えや感想を反映させるのは難しいと感じました。
アンケート作成:市民向けアンケートを作成する際に、生成AIを使ってみましたが、生成された設問がアンケートの目的と合致しないものが多く、修正に時間がかかってしまいました。アンケートの目的や対象者、設問の例など、インプットの再考が必要そうです。
生成AI活用における課題
上記のように、生成AIは、不定形業務においては非常に強力なツールとなります。一方、定形業務は手順を定める方がいいため、プログラムを組むなど、業務を固める手法がいいと考えています。
また、今後、生成AIを活用していくためには、以下の点に注意する必要があると考えています。
入力情報の改善:生成AIは、入力された情報に基づいて出力するため、正確で詳細な情報や適切な背景、情報量、命令、出力形式をインプットすることを心がける必要があると思います。
出力結果の確認:ハルシネーション(事実とは異なる内容を生成してしまうこと)が起こる可能性もあるため、結果の確認は必須です。
倫理的な問題:生成AIによって作成された文章や画像が、著作権やプライバシーを侵害する可能性もあります。倫理的な問題点についても、常に意識する必要があります。(次回のnoteで書きたいです)
セキュリティ対策:生成AIを利用する際には、マスキングなどを実施するなど、個人情報や機密情報を含むデータの取り扱いには十分注意する必要があります。
生成AIを使いこなして、クリエイティブな業務をたくさんして、楽に質のいい仕事がたくさんできるように、日々奮闘していきたいと思います。