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温泉ワーケーションを充実させる「足湯の活用法」

温泉地に行くと、必ずといっていいほど設置されている「足湯」。

「温泉ワーケーション」で滞在中は、足湯につかってみよう。気軽に入浴できる足湯を活用することで、充実した「温泉ワーケーション」の時間を過ごすことができる。

最近になって気づいた足湯の魅力

正直に言うと、私が好んで足湯に入るようになったのは、ここ2~3年のことである。

「それでも温泉好きか!」とツッコミを受けそうだが、一応言い訳もある。

まず、「せっかく温泉地に来ているのだから、旅館や共同浴場の湯船につかりたい」と思ってしまうのがひとつ。わざわざ足湯につからなくても、すぐに全身浴ができるではないか、というわけだ。

もうひとつは、けっこう人でにぎわっていることだ。気軽に入れる分、人気のある足湯はなかなか人が途切れない。

しかも、足湯は男女問わずいっしょに入浴できるのが魅力のひとつなので、どうしてもカップルや仲間同士、家族連れなどが多い。ソロ旅が基本の私にとっては、少々肩身が狭く、壁を感じてしまっていた。

寂れた温泉地の、人気のない足湯であれば、他の観光客といっしょになることはあまりないが、人気のない足湯はロケーションもいまいちであることも多く、あえて足湯につかろうという気分にならなかった。

だが、「温泉ワーケーション」を意識するようになってから、足湯の利用価値に気づいた。

体への負担が少ない

私の推奨する「温泉ワーケーション」は、平日を使って連泊するのが基本である。どんなに人気のある温泉地でも、平日の昼間から賑わっている足湯はめったにない。

「温泉ワーケーション」では、仕事以外の時間は入浴中心なので、比較的のんびりした時間を過ごせるのが常だ。だから、時間の使い方にも余裕が生まれる。「足湯に入って、のんびりしようか」という気分にもなる。

また、いくら温泉が好きでも、一日に何度も温泉につかるのは、体力的に少ししんどいときもある。そういうときは、気軽に入れる足湯は重宝する。

さらに、滞在している宿の源泉がアツ湯の場合、長時間湯船につかっていられない。その点、足湯のほうが体への負担も少なく、長くつかっていられる

絶景足湯を愉しむ

足湯につかったら、景色をボーッと眺めだけでもいい。最近はロケーションのよい足湯が続々と誕生している。普通の浴場と違って裸にならないので、景色が開けたロケーションに設置しやすいのも足湯の利点であろう。

トップの画像は、南紀白浜温泉の「SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE」のインフィニティ足湯で、大海原を見ながら入浴できる。海風も気持ちいい。絶景の足湯で、贅沢な時間を過ごすのもいいだろう。

また、足湯で読書をしてもいい。私にとって自宅の風呂では本を読みながら入浴するのが至福の時だが、さすがに公共の温泉に本を持ち込むことはできない。できたとしても、本が濡れてしまう。

その点、足湯の場合は服を着たまま気軽に入浴でき、本が濡れることもない。長時間、読書に専念できるのも魅力である。読書をしながらの足湯は、私にとって幸福度の高い時間の過ごし方である。

足湯でも全身の血行がよくなる

全身浴と違って、足湯は温泉効果がないのでは? と思う人もいるかもしれない。足だけだと、その部分しか温まらないように感じるが、足湯もあなどれない。実は足だけつかっても、全身の血行がよくなる。

「足は第二の心臓」といわれる。足の筋肉が血液を体の上部へ押し上げる働きをしているからだ。

ところが、筋力不足や運動不足だと、足の血液が心臓に戻りにくくなる。

そこで、足を温めて血行をよくすると、ポンプアップ効果が働き、足に滞留しがちな血液が上半身に押し上げられ、全身の血行がよくなるのだ。

足湯を経験したことのある人は理解できるだろうが、足湯だけでもしばらくつかっていると、全身がぽかぽかと温まる。季節や時間によっては汗をかくほどである。これは血行がよくなっている証しだ。

最後に足湯を愉しむポイントをひとつ。それは、つねにタオルを持ち歩くこと。「この足湯入りたい!」というときにタオルを持ち合わせていないと、どうにもならない。小さなポケットタオルでもいいので、温泉地に行くときは携行するようにしよう。

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