見出し画像

「札幌移住」から半年後の雑感①気候編

2021年1月に東京から札幌に移住してから約半年が経過しました。ここで札幌移住から半年経って感じていること、特に移住してよかったことを中心にまとめておきたいと思います。

〈移住の経緯はこちらから〉

夏は涼しく、冬は暖かい

札幌に移住してきて実感しているのは、想像していたよりも過ごしやすい気候だ、ということ。

といっても、今夏の札幌市は異常気象です。2週間以上にわたって30℃を超す真夏日が続きました。オリンピックのマラソンが過酷な条件下でのレースになってしまったのは、みなさんご存じの通り。

移住前、札幌に住む人からはこんな話を聞いていました。「札幌はクーラーはいらない。毎年1週間くらいは暑くて寝つけない日があるけれど、それさえ凌げば夏は快適そのものだ」。だから、札幌ではクーラーがない家が多数派です。

ところが、実際には20日間ほどはクーラーがないと厳しい日が続きました。「札幌で18日連続の真夏日 。97年ぶりの新記録」だそうです。我が家は幸い、東京の家からエアコンと扇風機を1台ずつもってきていたので、なんとかやり過ごすことができました。

札幌市民は慣れない猛暑に「暑い、暑い」と嘆いていましたが、東京から引っ越してきた私にとっては、「暑いけれど、耐えられる」レベルでした。

東京の場合は同じ気温でも湿気が高く、モワーッとして、まるでサウナに入っているようでした。汗かきの私は、10分くらい駅まで歩いただけで汗だくに。きっとコンクリートジャングルと、エアコンから出る熱などが原因なのでしょう。夏は外に出るのが不快でした。それが早くて6月から、遅くて10月くらいまで続くのですからたまりません。

それに比べれば、札幌の暑さはまだカラッとしていて、風もよく抜けます。日没後は少し涼しさを感じるくらいに気温も下がります(札幌にずっと住んでいる人は、そうは感じないようです)。

真夏日が続いた20日間ほどは外にいると汗がにじみましたが、1年のスパンで考えればごくわずか。実際、今日の札幌の日中は23℃ほどで、しばらくは涼しい日が続く予報。どうやら暑さの峠は越えたようです。

年々厳しさを増す東京の酷暑に耐えられなくなっていた私にとって、札幌の春から夏にかけての気候は、まさに天国。日々、札幌に移住してよかったと実感しています。

雪が苦手な人にとって心強い味方「チカホ」

一方で、札幌の冬は寒さとの戦いです。「暑いのは耐えられるが、寒いのは無理」という人もいるでしょう。私自身、暑さも嫌いですが、寒さも苦手です。

私が札幌に引っ越してきたのは1月下旬。すでに雪が当たり前のように積もっている時期でした。引っ越し当日も少し吹雪いていて、傘など役に立たない。早速、雪国の洗礼を受けました。

しかし、札幌に移住する前から、雪と寒さは覚悟していました。私はもともと雪国に住んだことはありませんし、雪道を歩けばきっとスッテンコロリンと転ぶことでしょう。

だからこそ、地下鉄の駅から近く、できるだけ外を歩かなくても済むような物件を探しました。そして運よく、駅の入口から徒歩30秒の物件(賃貸マンション)と出会うことができ、雪道の問題はクリアしました。

私は札幌の中心部にシェアオフィスを借りていますが、そこまでの移動もまったく雪は問題になりません。

札幌の繁華街は、札幌駅から大通、すすきのにかけて南北のラインに沿って集まっていますが、その地下には地下歩道(通称、チカホ)が張り巡らされています。シェアオフィスも地下歩道と直結しているため、外に出る必要はありません。

また、百貨店や商業ビルなど買い物をするためのスポットの多くも地下歩道とつながっているので、だいたいの買い物は外に出なくても済みます。

つまり、住む場所と職場をうまく選べれば、雪道を歩く距離を最低限に抑えることができます。私の場合、家とオフィスの往復だけなら、30秒しか外に出なくてもいいのです。そのおかげで、雪道も寒さも生活するうえで、それほどネックにはなりませんでした。実際、一度も雪道で転ぶことはありませんでした。

札幌市民は真冬にアイスを食べる?

札幌の室内は想像以上に暖かいということも、こっちに移住してから気づいた事実です。

札幌の住居は寒さ対策のため、基本的に二重サッシになっています。だから意外と冷気が入ってこない。東京の住居は窓が1枚しかないので、冬はけっこうすき間から冷気が入ってきて、寒さを感じることもあります。

さらに、札幌の住居の多くはガスファンヒーターで暖をとります。ガスがヒーターまで直に引かれているので、運転ボタンを入れるだけで数分で部屋が暖まります。しかも、二重サッシの効果で熱が逃げない。だから、まったく寒さを感じませんし、温泉設定を間違えると、汗をかくくらいです。

「北海道では真冬にアイスがよく売れる」という話を聞いたことがありますが、それもあながちウソではなさそうです。

ひと冬越した札幌の印象は、「恐れていたほどは寒くない。むしろ暖かい」というものでした。

まだ、移住してから1年経っていないので、年間を通せば「寒い日が多い」「夏が短い」といったマイナスの印象をもつ可能性はあります。しかし、私の場合は、東京のうだるような気温の高さと湿気にうんざりしていたので、それがないだけでも快適です。

また、札幌市民が声をそろえるのは「年々雪が少なくなっている」ということ。今年の冬も積雪はだいぶ少なかったようです。これも温暖化の影響なのでしょうか。地球レベルで見れば、単純に雪が少なくなればいいとは言えませんが、積雪が少なくなれば生活はしやすくなるでしょう。

札幌の気候面に関しては、「想像していたよりも快適で、冬の寒さと雪も慣れれば大丈夫」という感想をもっています。

〈次回に続く〉

〈こちらの記事もどうぞ〉



サポートいただけたら大変ありがたいです。サポートは温泉めぐりの資金とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。