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CTOにお会いしてきた アイスタイルCTO竹澤有貴さん「自分が示すことで納得感を持ってもらう」

記事のまとめ
・エンジニア組織の技術的課題の解決を推進
・プライベートではOSSへ貢献
・エンジニアとしての楽しさを自ら示して『納得』してもらう

こんにちは、SOLMUプロダクト担当の吉村です。
今回は、株式会社アイスタイル CTO R&D部 部長の竹澤有貴さんにインタビューをさせていただきました。

Q. 御社の事業内容を教えてください。

イメージしていただきやすいように申し上げると、20~30代の女性の2/3が毎月利用している、コスメ・美容の総合サイト「@cosme(アットコスメ)」を運営しています。最近では、@cosmeに蓄積した美容に関するデータベースを活用し、店舗展開やEC、メーカー、人材事業、さらに海外展開も積極的に行っており、ビューティを軸に多岐にわたる事業展開を行っています。

Q. 社内でのCTOとしての役割を教えてください。

エンジニア組織の技術的課題の解決の推進を中心にしています。
ウェブサイトのパフォーマンス向上やアーキテクチャの設計・改善を実施したり、エンジニアの採用面接も担当しています。

また、社外へのアピールも行なっています。@cosmeというサービス名の認知度があっても、運営するアイスタイルという会社の名前は知られていません。そのため、PHPカンファレンスへの登壇などを通して認知度向上の活動をしています

コードもゴリゴリ書いています。小難しい処理などを担当していますね。またプライベートでは、OSSライブラリへコントリビュートをしています。

Q. エンジニアになったきっかけはありますか?

私は専門学校を卒業しているのですが、26、27歳の頃までバンド活動をしていました。プロミュージシャンを目指してドラムを叩いていました。
音楽の仕事は楽しかったのですが、次第にオーディションを受けることが面倒になっていました(笑)
たまたま、バンド仲間がIT系の企業を経営していたため、入社することになります。これが意外と面白く、給料を頂けるということもあり、4、5年在籍していました。
Flashを独学で学び、バンドのHPも自分で作るなど、プログラミングなどのITスキルの下地があったことも幸いしています。その頃からDBとのつなぎ込みもできるPHPが一番好きでした。

その後、エキサイトへ転職します。4年ほど在籍していました。エキサイトに在籍中にPHPコミュニティに属しており、書籍執筆の打診もあるなど、外でもっと力を試してみたいと考えるようになりました。

その後、縁もあり、Yahoo! Japanへ転職し、ショッピングカンパニーのシステムの改善に携わります。テストコードのカバレッジの高さを目標にする文化を根付かせようとしていました。ヤフーショッピングのアプリ開発にも携わっていました。

Q. アイスタイルに入社するきっかけはありますか?

大企業を経験し、大きな組織ならではの面白さを感じつつも、ベンチャーの環境を懐かしく感じはじめた頃に、アイスタイルに在籍している知り合いのエンジニアから、課題がたくさんある状態であり、その解決を自分たちの手で解決できるというフェーズだという話を聞きました。
そういうことならと、エンジニアとして入社し、3カ月目くらいからマネージャーとして業務を行なっていきます。2018年の7月にはCTOに就任しました。

Q.  CTOになって現場エンジニアと違いは?

志向性はあまり変わっていないと思います。
携わるプロジェクトはたくさんあり、リリースするまでの流れは共通しています。チームリーダーとして、こうやってやればこうなるからこの設計で実装していこうと現場時代も考えていました。CTOになっても対象が増えただけだと感じますね。会社でコードを書く時間が減ったことは間違い無いです。

アイスタイルに入社した当初、まずは、技術的な課題解決から始めて行きました。将来的にテックカンパニーを目指すという前提で、アプリケーション開発はこのアーキテクチャでやっていくと良いよ、ソフトウェア開発はドメイン駆動設計でやっていくと良いよとベースの考え方を持ち込んだり、リードエンジニアにはこういった知識が必要だよと共有していきました。社内でまだ顕在化していなかった速度改善の課題について、そのキーとなるバッチ処理をGo言語に置き換えていくなどの対応も行い、他のメンバーが新たな言語で実行しやすくなる土壌づくりも率先して行なっていました。

Q. エンジニアの組織作りで工夫していることはありますか?

エンジニアとして自分の担当したプロジェクトを、発表するアウトプットの場を設けるようにしています。例えば、自分のOSSのコミュニティで発表する場に社員を呼んだりとか、社外で発表するように背中を押すようにしています。発表のために、自分でも理解していない部分に改めて気づいて調べたり、聞き手に伝わるよう考えることで、それが、スキルアップにつながったり、チャレンジ精神を培うことにつながると思っています。

Q. その組織づくりの先に描いている組織とはどのようなものでしょうか。

アウトプットを通じて、エンジニア部隊が成熟してきたら、個々がリーダシップをとって、会社のサービスをよくするためにエンジニアとして何ができるかを考え、積極的に動いていけるようになればと思っています。まずは自分がそれを示していくことで、そのような組織を目指しています。

Q. 優秀なエンジニアとはどのような人でしょうか。

採用時に重視しているのが、エンジニアなのでこれしかしませんと境界を設けないか見ています。
事業サービスの会社なので、会社のビジネス戦略をもとにエンジニアとして何ができるか、企画立案から解決までを考えるスタンスが大事です。エンジニアなので、正しいか検証するスタンスも必要で企画職と一緒に検証・提案・アウトプットし、サービスをよりよくしようとする人が望ましいですね。機械学習を使って数値モデルを作って数字で示し上層部を説明できると素晴らしいと思います。

Q. SOLMUを使って会いたい人はいますか?

基本的にはエンジニアと会ってみたいですね。話をしていて楽しい人が良いです。特に、自分で課題解決するのが大好きという人であれば、マインドが合いそうです。あとは組織作りをしている人、エンジニアリングマネージャーやテックリード、VPoE(VP of Engineering)といった職種の方ともお会いしたいです。

Q. 最後に、告知があればお願いします。

アイスタイルは創業20周年といえど、まだまだ新たなビジネス展開をしており、成長中です。エンジニアは、自身の成長を感じられなくなったら転職する方も多いですが、アイスタイルはそんな方にもぴったりの現場です!エンジニア絶賛募集中ですので、是非ご応募いただければと思います。


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