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「NPOはいらない」ではなく、NPOは必要です。

ジャンルを選んで寄付するsolioの代表の今井です。ここ最近、SNSで「NPOはいらない」とよく見かけています。NPOの代表としても、solioで寄付を繋いできた身としても「残念。。。」と思うことが多いです。

そもそも、NPOとは何かをここでは論じませんが、自分が10年以上子どもたちの支援の現場を作ってきた経験から言うと、政府のセーフティネットが粗い、もしくは制度を用意していても広報も政府から個人へのアプローチも少ないです。そのため、NPOが子どもたち個人に対してリーチして直接支援をしたりセーフティネットを作っています。政府が課題発見をあまりしない、また対応スピードも遅いことに対して、課題発見も対応も早いのがNPOです。

例えばですが、solioの寄付先である認定NPO法人CPAOさんはコロナ禍で繁華街に集まる子どもたちに炊き出しなどを行い、継続的に関わる取り組みをしていました。

繁華街に集まる子どもたちには、夜に活動して支援をすることが多く、夜中まで、もしくは昼夜問わず関わることが重要なことになってきます。窓口で待つわけではなく、NPOが入り込んで自分達から会いに行って子どもたちの支援の仕組みを作っていっている、それがCPAOさんでもあり、他にも様々な団体があったりします。

また、CPAOさん以外の例もあります。僕が代表をしている認定NPO法人D×Pだと13〜25歳の子どもたちやユース世代が1万人以上登録しているユキサキチャットというオンライン相談サービスを提供しており、インスタやラインなどで広告を出してアウトリーチして、オンライン相談から食糧支援や給付支援を実施していっています。これまでの食糧支援の実績は10万食を超え、給付支援は5000万円を超えており、政府の支援制度に当てはまらない子どもたちの支援を実施してきました。

こういった子どもたちの支援を実例からわかりやすくいうと、

1.窓口で待つのではなく、自分たちから会いにいくことができる
2.営業時間を問わずに夜や休日にも活動することができる
3.予算化されていない問題に先んじてアプローチすることができる

というのがNPOが必要な理由だと言えます。

当然ですが、寄付だけだと支援を全国的に広がらなかったりもします。そのため、課題を認識してもらい、政策を作って国や自治体に予算を作ることを働きかけるNPOもあります。そうすることで、全国各地で予算がつき、対応できることが増えるからです。それは政府のセーフティネットが作られていない、もしくは課題発見もできなかったから、NPOが動いてきたことなのです。

昨今、NPOに関して様々なことを言われがちですが、正すところは正しつつ、必要ということは伝えたいと思います。NPO起業家は政府や自治体がどうしてもできないことをリスクをとって行っています。元々、お金にならないことから、です。様々な分野のNPOが活躍するからこそ、急速に変わりつつある社会の中で変化や支援の仕組みをより分厚くできたり、広げたりすることもできます。

「NPOいらない」と思っている方も、ぜひNPOにボランティアや寄付で関わってみてください。特に課題が多くなっている状況の中でNPOの存在は貴重なので、考えていただけると幸いです。

以上、solioの代表の今井でした。


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