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自分が引き寄せられているものを見つける方法

今回は人生において自分が引き寄せられているものが何なのか?を見つける方法についてお伝えします。

今から15年ほど前の話。僕は高校、大学を通してずっと機械工学を専攻し、その流れで自動車設計の会社へ就職しましたが、毎日が辛すぎて逃げるように辞めて、この先どんな仕事をして生きていったらいいか途方に暮れていました。キャリアも、人生の展望もプッツリ切れてしまったのです。

貯金も少なくなってきて、「何か…何かを自分の中から見つけ出さなきゃ!」とひねり出したのがこの方法です。これを行っていなかったら今日の僕はありません。

これを知ると何のメリットがあるのか

・本当に自分が望んでいるものが何なのか見えてくる
・いま就いている職業が自分に向いているのかわかる
・いま人生がつまらない場合、そこから脱却するヒントになる

方法

1. 付箋(ふせん)を用意する

まず付せんを用意します。最も手軽なのは、そこらへんにあるチラシ(裏が白紙)やコピー用紙などを5センチ x 3センチくらいに切って、20〜30枚の紙片をつくる方法です。

他には付せん紙を近くの文房具屋さんや Amazon で購入する方法です。僕が仕事でも使っているのは以下の付箋です。

ポストイット 付箋 強粘着 ノート ネオンカラー 50×50mm 90枚×5冊
https://amzn.to/2FRSk1H

最適なペンもご紹介するとこちらです
水性ペン プロッキーツイン 5本
https://amzn.to/2EkOU6T

デジタルに残すのもおすすめなので、以下のオンラインホワイトボード Miro の利用も良いです。登録の手間はありますが、無料で3ボードまで利用できスマホでも使えます。僕はこちらの有料版を仕事で使っています。

2.「好きなもの」「楽しいもの」「得意なもの」を思い浮かべる

付せんが用意できたら、子どもの頃からこれまでを振り返って、「夢中になってしまった好きなもの」「やるのを考えるだけでワクワクする楽しいもの」「自分ではそう思わなくとも誰かに褒められた得意なもの」を頭に思い浮かべます。

3. 付せんに思い浮かべた言葉を書き込む

浮かんだらその名前をどんどん付せんに書いていきます。対象はモノ、コト、ヒトを問わず、なんでも書いていきましょう。

ポイントとしては単語単位で書き出す点です。2単語(名詞+動詞)くらいはOKです。

たとえば「友達Aちゃんと一緒に家でマリオカートをやること」だと文章になってしまうので、「Aちゃんと遊ぶ」「家」「マリオカート」くらいに分解して書き出しましょう。

ここからは僕が2005年頃に実際にこれをやった時の内容を参考に進めていきます。この手法を行う際は、ご自身の言葉に置き換えて進めてください。

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【図1】僕が実際にやった時のイメージ

4. グルーピング

20〜30個くらい書けたら、全体をざっと眺め、似たようなもの同士を近づけてグループを作ります

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【図2】同じような意味を持つものでグルーピング

なんとなくでOKです。「ゲーム系?」「人と話すとか?」「インドア寄り?」といった感じで、同じグループにまとめられそうな付せん同士を近づけます。

5. グループに名前をつける

なんとなくまとまりが作れたら、そのグループに名前を付けていきます。

そのグループを的確に表した言葉が見つかるとベストですが、いきなりは難しいので、まずはそれぞれのまとまりに、思いつくグループ名をいくつか付けてみましょう。

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【図3】まずはざっくりグループ名を付けてみる

6. グループ名を「キーワード」に変換する

グループ名を眺めながら、今度はそれを自分らしさを導く「キーワード」に変換します。あるまとまりに対して、グループ名というのは様々な角度でつけることができます。その段階では意味をなさないことも多いので、このステップで意味を持つ「キーワード」へと昇華します。

僕の例でいえば、

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「サブカルっていっても、だから何?ってなるよな… 漫画家になりたいわけじゃないし。じゃあサブカルはどんな特徴があるんだ? ………楽しい…感動、ハマる、ワクワク… そうか!『ワクワク』する気持ちだ!」のように、どういう感情が喚起されていたかに着目したり、

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「ファンタジー、非現実… (´ε`;)ウーン… 妄想家ってことか…?汗 現実に足がついてないというか… 親友と語らい…あ、どんなことを話してたっけな? ……そういえば、今ここにはない世界を語ることが多かったような。人が将来どうなる、世界がどうなりそうって話すのが楽しかったなぁ……… そうか!『未来』について話すことが好きだったんだ!」のように、その場でよく出ていた話題に着目したり、

そうやって「キーワード」を引っ張り出して以下のようになりました。

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【図4】ただの名詞から、行動を生む言葉に変わる

7. キーワードを組み合わせ、自分を引き寄せているものを具現化する

いよいよ「自分を引き寄せているもの」を見つけ出します。

出てきたキーワードがすでにヒントになることもありますが、まだ抽象的な言葉に過ぎません。冒頭で書いた通り、当時の僕は次の仕事をどうするか悩んでいました。もっと具体的にする必要があったのです。

そこで、出てきたキーワードを組み合わせてみました。『ワクワク』x『オンライン』? 『形をつくる』x『未来』? などなど。

そこでしっくりきたのが、以下の組み合わせでした。
『オンライン』x『様々な人のつながり』x『形をつくる』

ブログ - 引き寄せているもの

オンラインが関係し、
人と人とのつながりを生み、
形をつくるような仕事は…

ブログ - Webデザイン??

Webデザイン??

しかもキーワードである『ワクワク』にも「ゲームっぽくサイトを作ったらワクワク感もあるな」とか、『未来』にも「これから先の未来と関連した仕事感があるな」というしっくり感がありました。

オンラインゲームのコミュニティサイト作りを頼まれたりで、少しHTMLコーディング(Webサイトを構築するための言語)をかじっていた僕は、これだ!とピンときて、Webデザイナーになるために動き出しました。

未経験で中途就職はなかなかしんどかったですが、やはり好きなことをやるのは苦が少なく、就職後も毎日が楽しくて「こんな楽しいことやってお金もらっていいのかな?」と思ったほどでした。同時に「なんでもっと早く転職しなかったんだろう…」とも。

このように、キーワードとキーワードを掛け合わせ、そこから連想的に意味を思い浮かべると、より具体的な自分を引き寄せるものが見えてきます。

いかがでしたでしょうか?

紙切れとペンさえあればできる、自分が引き寄せられているものを見つける方法。あなたの道を指し示す1つの手助けとなれたら嬉しい限りです。

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蛇足ですが、今回の手法に至るまでの僕自身の軌跡を、Quoraの以下の投稿で書いています。ご興味がありましたら、こちらもご覧ください。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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