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花と果実と宝石だけが残っている

12月20日月曜日に発表するファーストアルバムには、以前のバンドの頃にあった音の断片やメロディから新たに2曲出来たと話しました。一つの方が第六回目の投稿の「CANDY CUSTOM」。そしてもう一つの方が、今回紹介する『lucky 2』という曲です。
 
もともとの名前はlucky。この曲は前のバンドでよくライブで演奏する曲でした。luckyの曲構成は全部サビでした。サビだけの曲。静かに始まって後半に四ツ打ちのダンスビートみたいな展開になり、ディストーションギターをかき鳴らして叫ぶ、みたいな感じでした。その後、これじゃなんかつまんないよねって当時のメンバーと話し合って、Aメロを作ってそこからのサビ。リズムも変えてもう少しポップになったのかな?でも僕は最後までしっくりこないまま、半分完成みたいな状態で終わっていて。そのままバンドは解散するんだけど、そしたらもちろんそのまま放置で止まっていました。
solesを結成しなければ、絶対にこの曲の完全体は拝めなかったと思います笑。僕としてもこれだけ良い曲に仕上がって嬉しいし、曲としても喜んでいるんじゃないかな。そんな気がします。
 
だからそういう意味ではsolesの楽曲の中では一番古株ですね笑。他の曲が二十歳だとしたら、だいたい中年のオッサンぐらいの感覚笑、僕の中ではね笑。
 
luckyとlucky 2の違いは、CANDY CUSTOMみたいにDメロだけが新たに加わって完成したのとは違い、ほとんどそっくり新しくなっています。
残っているのはlucky時代のサビだった部分をBメロとして使っているだけ。あとサビ前と最後のギターのアルペジオ。まあでも、これがないと曲としては完成しなかったので、やっと当時のサビの部分が効果的に使えたなと思っています。
 
歌詞も当時のサビ、つまりlucky 2ではBメロになりますが、そのまま使ってます。「そばにいて はなれて」の部分ですね。これは新しく作った歌詞にマッチしたからそのまま使いました。
ラッキーツーの歌詞で一番最初に思いついたのは、【花と果実と宝石だけが残っている】というところ。これは作家の村上龍氏の[歌うクジラ]という近未来を舞台にしたディストピア小説の一部にインスパイヤされています。物語にはあまり直結して関わりはないほんの一部のそのまた一部ぐらいのモノなんですが、僕にはすごくグッと来た所でして。良かったら読んでみてください笑。は?ここ?って思うから笑。
まあとにかく、花と~、の部分の歌詞がまず出来て。そこから世界が一旦終わってまた生まれ変わるカンジの、終末感とそこからの新しい希望、みたいなイメージで書きました。
 
うん、メロディとマッチした世界観の歌詞を書けているな、と思っています(毎回歌詞はよく書けていると言っていますね笑)。
 
 
でも歌詞とメロディと構成が決まっただけでは完璧に完成できなかったと思います。
 
最後はいしつか君のアレンジが最高にハマったんです。
 
あのシンセが無かったらこの曲は昔の曲のまま時が止まっていたと思います。
 
割合としては、僕の歌詞とメロディが4割で、いしつか君のアレンジが6割って具合かな。僕的にはね。
 
 
どんな曲か、楽しみに待っていてください。
 
lucky 2。
 
よろしくお願いします。

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