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明日も音楽が鳴るから生きよう

歌詞を書き終えて弾き語りでiPhoneに録音したのが今年の1月26日になっています。寒いですね。非常に寒い時期です。僕は寒いのがとても苦手です。手先がガチガチに冷たくなるし、お腹も痛くなるし。どちらも母親譲りです。だからその度にもっと丈夫で頑丈な身体に生まれたかったと思います。寒いだけで体力が奪われるし、色んな事が面倒くさくなります。きっとこの曲を作っている時もそんな寒さの事について頭の端っこで煩わしく思っていたのでしょうね。歌い出しは【いつも春の日を想って眠ろう】です。僕は花粉症ではないので、春は大好きです。春。全てが新しく始まるような一旦リセットされるような希望に包まれて新しい人生の一歩を踏み出すような、そんな季節。少し寒いけど辛かった冬は役目が終わってもう舞台の裾の方から恨めしそうにこちらを見ています。最後っ屁みたいにたまに寒い風を吹かせたりお天気お姉さんに《今日は冬に逆戻りしたみたいな日ですね》と言わせるのが精一杯。うん、君の役目は終わったんだよ、悪あがきはよそうよ、と僕は最後に一瞥します。そして春。春がステージの真ん中で、これでもかと言わんばかりに両手を広げて微笑んでいます。いや顔中いっぱいににっこりと笑っています。ああ春。客席から僕は貴方を見ています。まだ頑張れそうだと思わせてくれる、そんな季節。春。
 
と、まあわけのわからない文章はここまでにしましょう。ほとんど思考を停止して書くとこうなります。ダメですね。パタパタパタパタ、ただパソコンのキーを叩いているだけです。時間の無駄ですね。
 
ええっと、この話の主線に戻る事とします。『グッドナイト』。ファーストアルバムの最後の曲です。
この曲は僕としては珍しく、どうしても使いたい歌詞があったので、それを軸に出来た曲です。僕はメロディから先にいつも作るのですが、この曲は構成と歌詞がほとんど出来ていました。
で、この曲には最初から具体的なコンセプトがあって、まず①アルバムの最後の曲であること、②聴き終わって一曲目に戻るのに相応しい歌詞、そして③使いたい歌詞【明日も音楽が鳴るから生きよう】です。
 
いつもはメロディ→歌詞の順番ですが、今回は逆の歌詞→メロディだったので少し混乱しました。
ほとんどの場合メロディが先に既にあるので、そこでまず言葉数をある程度決めて、そのあと母音を決めて歌った時の気持ちよさを確保します。歌っててしっくりこないのはほとんどの場合母音を無視するからです。曲が生まれた時に持っている性格というか、そういうのがあると思うので。例えば、最後にあーって伸ばすんじゃなくて、えーって伸ばさなきゃダメだよ、っていう事を曲の方から言ってきます。そういうの。
そんな感じで少し行き詰ったのですが、歌詞をよくよく見ると、意外に母音のバランスが良くて。癖なんでしょうね。だから、まあ最終的には少し言葉のニュアンスを変えたりするだけで、伝えたい歌詞に出来ました。良かった。
 
そんでメロディの雰囲気の参考にしたのはwezzerのセカンドアルバムの最後の曲『Butterfly』です。これは『グッドナイト』を聴いてくれればすぐに、ああなるほど、ってなるのでお楽しみに笑。
 
で、ですね、スタジオでこの曲をどうアレンジしようかと話し合った時に、これがなかなかうまく進まなかった。このアルバムの中でもかなり苦戦した方なんじゃないかなと思います。完成させたいイメージがバンドサウンドじゃないので、なんとなくお互いわからなくなってしまったんですね。でも最終的にはいしつか君が良い感じにまとめてくれました。いつもありがとうございます笑。
 
 
アルバムが出来上がって、通して聴いてこの曲が終わった時に、最後にしっかり全てを包んでくれて着地をしてくれたなと思いました。そしてまた一曲目の朔が始まる。アルバムという一つの物語を、穏やかにゆっくり幕を閉じてくれるような曲になったと思います。
 
この曲の最後の歌詞は、僕が本当に思っている事です。

【明日も音楽が鳴るから生きよう】
 
『グッドナイト』。
 
よろしくお願いします。

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