見出し画像

私が思う英語が聞き取れない理由と大切なこと

英語学習のみならず言語学習をしていると、「聴解力(リスニング能力)」で苦労される方の話題をよく目にします。ただ、スピーキングやライティングと違い、耳の力って一度力がつくとなかなか衰えないと最近よく感じます。実際、英文メール作成に右往左往していた私も一度培った聞き取り能力はなかなか落ちません。英語の試験はほとんどリスニング能力に頼ってきたと言っても過言ではありません。
しかし日本のような英語を自然に聞く機会がない環境にいると、リスニング能力を伸ばすことは大変ですし、全く聞こえないとモチベーションも下がりますよね。ではなぜ聞こえないのか?
今回は英語学習歴20年越え、帰国子女が考える「英語が聞こえない理由」について書いていきます。

そもそもなんで英語が聞こえないの?

1 単語を知らない
スピーカーが話してる単語を知らなければ、それは全く聞き取れません。日本語でも知らない単語を話されると、ただの音の羅列に聞こえることがありますよね。それは英語でも全く同じだと思います。ただ外国語の場合、一般的な日常単語でも知らないという状況が多く、相手が簡単なことを話していても聞き取れない事態になってしまうのです。

2 音が繋がっていて全く別の単語に聞こえる
ひとつひとつの単語を知っていても文になって発話されると聞き取れないというのは、よく言われていることだと思います。
例えば "This is a pen" はそれぞれの単語 "This" "is" "a" "pen" はわかっていても、一つの文"This is a pen" になると単語と単語が繋がって、単語独自の発音とは全く別の音になっています。日本語でも「あいうえお」とそれぞれの音と、文になった時に発せられる音は違いますよね。

3 一言一句全て聞き取ろうとする
一言一句聞き取ることが目標になってしまっているパターン。全て聞き取るという姿勢で勉強し、臨むことはとてもとても大事です。それが聞き取り能力の向上に繋がることは言うまでもありません。私も実際に一言一句の訓練で聞き取り能力が上がったと自覚しています。
しかし、単語を聞き取れても内容がわからなければ意味がないです。音を追うのではなく、「相手が何を話しているのか」「この説明は何を言いたいのか」と内容を理解することもとても大事です。

4 早口、訛り
話すスピード以外にも、訛りや、国柄で私たちが思う「ネイティブの発音」とはかけ離れた発音で話す方はとても多いです。もはや英語は母国語として話す人よりも、世界共通語としての話す人々のはるかに多くなっています。
早口や訛りについては慣れていくしかないかなと思いますし、訛りで聞き取れなかった場合は個人的にはそんなに気にしないです。もう「慣れ」なのでしょうがないかなと思いますし、相手も私の英語を聞いて「こいつ訛ってんな」と思ってるかもしれませんしね。そこはお互い様です。

5 量が足りない
単語、音の繋がり、訛り、といろいろ挙げましたが、それらも知識では知っていても実際に量を浴びないと単なる知識で終わります。結局語学を身につけるコツは慣れと量だと個人的には思っているので、リスニング能力に強化するというと、YouTubeなどで気軽に英語の音声を浴びることから始めてもいいかもしれません。

私が思うリスニング能力で大切なこと

よく英語のリスニングで「●●しか聞き取れなかった~」とおっしゃる方がいます。それで自己嫌悪に陥る方を結構見たことあるんですが、私は「●●」は聞き取れたじゃん!と捉えてみてもいいのでは?と思います。確かにその「●●」は全てのフレーズ中の数%かもしれませんが、それでも聞き取れたということは、その単語やフレーズをあなたはモノにしているということです。
また、「●●」しか聞き取れなかったことで、逆にそこからどういう単語やフレーズが繋がるか?ということを推察して内容を理解しようとすることが私は言語学習においては大事だと思います。そしてこの「推察する力」は聴解力だけではなく、どの能力においても言語を学ぶ上では大事なことです。
聞き取れない「▲▲」で落ち込むのではなく、聞き取れた「●●」に目を向けて学びを広げてみてもいいのかなと思います。

サポートありがとうございます。 いただいたサポートは、英語学習や洋書購入など更なるステップアップに使わせていただき、皆様に還元できるよう努めます!