見出し画像

【詩】いとしきみへ

宝石がきらり 揺らいだ瞬間 流れ星となった

絶望を越えた光を望む 儚さとは無縁のふたつの瞳 
砕け散った夢のかけらを散りばめたように
不揃いに輝いては冷えていく 自分だけの灯火を探しながら

手のなる方へ歩いていけば 風吹く方へうたい続ければ
この鼓動のあたたかさに気づくときが来るだろう

からっぽの身体を満たすのは 幾度となく呼ばれる君の名前
なんの心配もいらない
わたしは、君は、ちゃんとここにいる
消えていった数えきれない宝石は いずれ誰かの道標になる

繰り返されるさよならを 愛しく紡ぐ唇に
あたたかな鼓動が泣かないよう 夢のなか 固く両手を結んだ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?