あなたにとって最適なカウンセラーとは?|選択基準ベスト5
この記事は「シノブラジオ」の覚え書きです。本編が気になったら、下記のラジオのほうもお聴きください。
>>シノブラジオ
臨床心理士・公認心理師の高間しのぶです。志木市のソレア心理カウンセリングセンターでカウンセラーとして働いています。私の一日を振り返ると今日のランチトークは、電波の接続が切れずによかったです。
■テーマ
あなたにとって最適なカウンセラーとは?|選択基準ベスト5
◇こういった不満のある方へ
・なかなか良いカウンセラーが見つからず、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり。
・医者にかかっていたが、これからはカウンセリングを中心にしたい。
◇そんな人がこの放送を聴くと、
・どういう基準でカウンセラーを探せばいいかが分かります。
◇ツイート紹介
今日、こんなツイートをしました。
【カウンセラーの選択基準】①訴えを歪みなくちゃんと聴いてくれる⇒セッションの70%は口をはさまない②心理的な見立てや見通しを伝えてくれる③いろいろなことで融通が利く⇒臨機応変な対応④医者が必要な場合は適宜連携を取ってくれる⑤秘密を守ってくれる(これらは当たり前のことですね)
こう並べてみると、当たり前のことになりました。ではベスト5、行ってみましょう。
■①訴えを歪みなくちゃんと聴いてくれる
歪みなく聴くには、カウンセラー側が相談者をひっぱってはいけません。つまり、じっと口をはさまずに聴いている態勢が重要になります。
だいたいセッションの7割くらいは聴いています。それは初回でも最終回でも同じです。
じっと聴くのは受容していくためでもありますが、そればかりではありません。
相談者が語る物語、その組織化(ストーリーと感情など)がどの程度できているかを理解するためです。こちらが聞いてしまっては、相手の思考の場が崩れてしまいます。
このストーリーの組織化の程度を判断することは、次の見立てや見通しにつながります。
■②心理的な見立てや見通しを伝えてくれる
相談者の話をじっくり聴くことで、相手の思考パターン、感情パターンなどが分かります。これをもとに見立てを組み立てることができます。
その組み立てた見立てと、これからのカウンセリングの見通し(どのくらいのセッションが必要か、どういうカウンセリングを行っていくか)などを相談者へ伝えます。
できるだけ初回で伝えられるといいですね。少なくとも2~3回で伝えることができるカウンセラーを探しましょう。
■③いろいろなことで融通が利く
⇒臨機応変な対応がとれること
時間の枠をどの程度、臨機応変に応えてくれるか。これは最初は分からないですよね。そしてそれを聞くのも変です。まだ始まったばかりなのに、遅刻のことは聞けません。
それではどこを見れば、臨機応変な対応を取ってくれるかがわかるのでしょう?
いろんな連絡手段のあるところ
・電話
・メール
・LINE
・DM
いろんなカウンセリング手段のあるところ
・対面
・電話
・ZOOM
・Skype
・LINE
■④医者が必要な場合は適宜連携を取ってくれる
心理的な見立ての中には、医学的な見立ても含まれています。適宜、医者へリファーできるカウンセラーがよいでしょう。薬が必要なときも見立てるのです。
■⑤秘密を守ってくれる
親子カウンセリングを別々でやっていたとしても、親のこと、子のことは相互に漏らさない配慮が必要ですね。言うまでもないことです。
■まとめ:①と②は重要
カウンセラーの選択基準ベスト5はすべて常識的なことになってしまいました。ただ、①と②はかなりの熟練のスキルですので、そこを中心に検討しても良いかもしれません。
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