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4月は子どもが不安になる、大人も不安になる時期|どう過ごしましょう?

この記事は「シノブラジオ」の覚え書きです。本編が気になったら、下記のラジオのほうもお聴きください。
>>シノブラジオ

臨床心理士・公認心理師の高間しのぶです。志木市のソレア心理カウンセリングセンターでカウンセラーとして働いています。

■テーマ

4月は子どもが不安になる、大人も不安になる時期|どう過ごしましょう?

◇こういった不安のある方へ
・新学期、子どもが学校へ行きたくないと泣く
・職場が移動して緊張してしまう

◇そんな人がこの放送を聴くと、
・不安への対処の仕方が分かります

◇ツイート紹介
4月は子どもも大人も不安になる時期です。子どもは入学シーズン、大人は移動などで環境が変わる。そんなときは、ボードゲームやサッカーゲームなんかで一緒に身体を動かしながら楽しむ時間を1日15分、作ってみましょう☺。子どもは不安を忘れ、大人は子ども時代の自分が目を覚まし、お互いに癒し合えます☺

■新しい環境の不安

4月、子どもは幼稚園、小学校などに進むとき。これまでとは違う新しい環境によって不安が高まります。そのため行き渋りになることがあります。

また新しい環境で、子どもも親御さんも疲れています。この身体の疲れが不安をさらに高めます。子どもも親も不安なので、不安が同調することもあります。

新しい環境というのは、縛られている感覚になります。(成人になってかかる)パニック障害は、閉所にいる「縛られている」感覚によって不安が噴き出すために起こります。この「縛られている」感覚が不安を増長します。

子どもは教室という、机と椅子に縛られている環境、大人は部署移動で新しい人々が周囲にいる環境で緊張します。

■不安の理由

大人は不安の理由がわかっています。子どもはまだ言語化ができない状況なので、その理由が分からない、言葉にできない場合が多いです。

ですから、不安を聞き正すことのないようにしてください。本人も自分の気持ちがよくわからないわけですので。

また不安とは、様々な感情がゴチャッとしている、ただでさえ分かりにくい感情です。大人もよく分からないことがあります。


■子どもと遊ぶこと(親密になる)

子どもの行き渋りには、強引にひっぱってもムリなので、軽く、ちょっと行ってみようか、くらいの気分で大人がいることです。

子どもが不登校になってしまうのでは?と焦らないことです。大人が焦ると、学校にいけない自分に子どもも焦ってしまいます。

15分でもいいので、ボードゲーム、サッカーゲーム、紙相撲、ジェンガなどで遊んでみましょう。歓声をあげながら、子どもと大人が楽しむことです。これは親子が親密になるということです。

これによって、子どもの不安も大人の不安も減少します。子どもは、大人に保護されていると実感すると不安は減少します。大人は、子どもに帰ることでレジリエンス(回復力)を呼び覚ますことができます。

新学期や転居などで環境が変わったときこそ、子どもと大人は一緒に楽しみましょう。

◇VRより現実で

コンピュータを使ったものよりも、肌のぬくもりなどの感じられる(昔の)ゲームがいいでしょう。例えば、あやとり、折り紙、紙相撲などです。

肌の感覚は不安を軽減します。不安なときは、子どもは親にくっついてきますね。あれは不安を減らそうとする無意識の行動です。それは人間だけに限りません。サバンナでは、敵に対抗するように動物は集団で移動します。

■まとめ:不安なときは親密になろう

・新しい環境に入ると不安になる
・子どもは不安の理由を言うことができない
・親子で昔のゲームをする


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