言霊に宿る心理学|どんな言葉を使うかで、精神の発達段階が分かる
この記事は「シノブラジオ」の覚え書きです。本編が気になったら、下記のラジオのほうもお聴きください。
>>シノブラジオ
臨床心理士・公認心理師の高間しのぶです。志木市のソレア心理カウンセリングセンターでカウンセラーとして働いています。今日は風が強かったですね。夕方の西日がキツイ光を放っていました。季節は、初夏へ傾いています。夕暮れ前の上空には、上弦の月。
■テーマ
言霊に宿る心理学|どんな言葉を使うかで、精神の発達段階が分かる
◇人が使うことばの3変化(へんげ)
・自分の気分で変化する
⇒ネガティブ・ポジティブ
・つきあう仲間で変化する
⇒どの社会に属しているか?
・発達段階で変化する
⇒人間の成熟ということ(進化の軸でみるとモノリス的)
◇ツイート紹介
インフルエンサーまなぶさんのツイートに対しての引用ツイートを紹介します。
面白い思考訓練です。発達心理の視点で考えてみました。
①学童期10歳頃までは親の生き方に従いつつ、親を求めて「鳴く」
②思春期は親からの離脱ゆえ「泣く」比率がだんだん増える。
③成人期に入ると「泣く」に、恋人を求めて「鳴き」始める(親密性の課題開始)
④中年期40歳以降は「無く」に直面
■エリクソンの心理発達理論から「なく」を考察
・鳴く、泣く、無くの3つを考えてみる
・エリクソンは人生を複数(8つ)のステージに分けている
・臨床心理的(つまり見立てをするとき)には、次の6ステージで、必要な分類をカバーしている。
⇒乳幼児期、学童期、思春期、成人初期、中年期、老年期
■心理発達のステージには役割(課題)がある
・乳幼児期:基本的信頼感の構築
・学童期:親からコピーした倫理規範を確立
・思春期:親の倫理規範を破壊し、アイデンティティを構築
・成人初期:他人との間に親密性を構築
・中年期:(世話)子育てとアイデンティティの再構築
・老年期:(統合)親・先生のポジションから降りて、人生を断捨離し、まとめていく
■心理発達の段階においての「なく」の実際は?
・乳幼児期:鳴く(親を求める)
・学童期:鳴く(親を求める)
・思春期:鳴く(自己主張)、泣く(他者の存在、さめざめ)
・成人初期:鳴く(自己主張)、鳴く(異性を求める、求愛)、泣く(他者の存在、さめざめ)
・中年期:鳴く(異性を求める)、泣く(他者の存在、さめざめ)、無く(人生の断捨離)
・老年期:無く(人生の断捨離)
整理すると、鳴くは、
・親を求める
・自己主張
・異性を求める
泣くは、
・他者の存在
無くは、
・人生の断捨離
⇒つまりこれまで培ってきたものを無くしてモードに入ります。ライフシフトするのです。「無く」について詳細を知りたい方は…
■まとめ:成長に合わせて主題は変わる
・例えば今回は「なく」について考えました
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