コロナ病棟手当がないから病院に要望書出した 2 ~味方を増やした~
こんにちは、手当のないコロナ病棟で働く平凡な看護師です。
1では病棟の現状を書きました。
2では、実際に要望書を出すまでの私たちの行動を書きます。「コロナ病棟で勤務をしているのに危険手当を出してもらえない!」そのような看護師の方たちの参考になればいいなと思っています。
大まかな流れを説明しますと、
①味方を増やす ②事実確認をする
③みんなの意見を集約する ④要望書にまとめる
⑤所属長(師長)を通して看護部長に提出
です。当院のような大きな組織では、いきなり個人で看護部長に要望書を出してはいけまん。ましてや直談判などもってのほかです。
①味方を増やす
「コロナ病棟の手当はない」
20年12月7日コロナ病棟開設直後、師長や看護部長に手当の確認に行ったところ、そう言われました。
20年の9月ごろ、「コロナ病棟を開設するかもしれない」と昼のミーティングで公表され、「手当はいくらになるか分からないけど出るから、希望者は言いに来て」と上司から言われていたのに・・・
慣れ親しんだ病棟を離れ、運営方法も業務の流れも、いつから開設するかも未定な状況で、希望している看護師はほとんどいませんでした。みんな口々に「私、無理~」「家族と一緒に住んでいるし」「子供がいるから」と言っていたのを覚えています。
実際、各病棟から招集された看護師たちの中には希望者もいましたが、「くじで選ばれた」「師長から言い渡された」という方もいました。
慣れない環境で、暑く動きづらい個人防護服を着て看護を行うと、想像以上に神経を使う上、重労働であることが分かり、私たちには日増しに不満が募っていきました。
勤務中、休憩中、あちこちで不満の声を聴く中、私自身も「不満を抱えたまま、働くことは良くない」と考え、「不満を抱える辛さよりも、意見を述べて否定される辛さの方がいい」と思うようになりました。
そこでまず、同じコロナ病棟の看護師に「要望書」を出したいと思っているが、賛同してもらえますか?と聞いてまわり、同じ病棟の味方を作りました。また病棟のグループLINEでも発言し「同じ意見の人がこんなにいるよ」とアピールしました。
同じ病棟の看護師の賛同が得られたら、次は他部署の看護師と医師です。
幸いにも呼吸器内科の先生たちは、直接、師長や看護部長に進言してくれるほど協力的でした。(ちなみに医師もコロナの危険手当はもらっていません)
他部署の看護師さんたちには、労働組合の院内メールを利用し、置かれている現状をアナウンスしました。同時に労働組合にも訴えかけ、組合から交渉してもらいました。労働組合からの返答は「経営部から、コロナ手当は出さない、今後も出すつもりはないと言われた」とのことでした。21年1月現在も、労働組合は交渉を続けてくれています。
労働組合の交渉が上手くいきませんでしたので、いよいよ要望書を作成することにしました。
3に続きます。
21年1月12日、手当が出ることが決まりました。
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