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やらなきゃいけないことが増えるとどうでもいいことをしたくなる。
昨年、「シンデレラ体型ですよ」と医者に言わしめた私は、今年の健康診断で、「肥満度1パーセント」に転落した。
シンデレラ体型とはなんの根拠もない褒め言葉(?)で、実際には数値的なデブと紙一重のプリンセスだった。
もはやネズミだ。ガスだったか、バズだったか。チーズ欲張って無理に持とうとしてはじけた、あのネズミ。ネコに殺されるところでしたね。
さて。
書くことが好きだった私は、書く場所を失った。
いろんな理由があるが、一度、「プロ」みたいなポジションに格上げされ、「先生、先生」と呼ばれたことがあったから、自分が書く文章に、自分自身がケチをつけるようになって、書くことのハードルが上がってしまったのだ。
いまや、10年も続けた映画ブログですら、更新できない末期症状。それはスランプでもなんでもない、「燃え尽き」なのかもしれない。
定職にもついて、仕事が落ち着いた。私生活も、前途多難ではあるが、人生を一緒に歩む人が見つかった。
もうこんなんで、いいんじゃね?という、充足感。私の「書くこと」のバイタリティは、フラストレーションにあったのだ、きっと。
しかし、金がないのは事実で。
高齢化社会の中で見過ごされてきた、世帯年収550万程度のゆとり世代は、副職という糧がないとしんどいのだ。
だから心あらためて、書く仕事を受けるようになった。めっちゃやる気が出た。書く場所があるって興奮する。
それなのに、いま私ははじめてnoteで、誰にあてるでもないブログっぽいものを書いている。
「やらなきゃ」は、なんてしんどい。
「やりたい」も重たいが、「やらなきゃ」は数十倍、いや、数百倍重たい。
だから私は、
仕事帰りに無心で10駅ぶん歩いた。
なにが「だから」なのか説明はできないが、私自身はこの「だから」が腑に落ちている。
4時間も歩けば、肥満度も下がるだろう。
歩いているうちに、書きたいことがふわふわ浮かんでくるのだ。足の裏に、脳はある。
さあ、書く前に、
風呂に入って、FFⅦをやろう。
リメイク待ち遠しいですね。
映画、海外旅行・国内旅行、グルメ、恋愛、ライフスタイルを得意とするライター。映画化脚本「優秀賞」受賞歴あり。キュレーションサイトでの編集経験あり。書く仕事探し中。日本酒に夢中。スペイン人と同棲2年目。