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臆病で人見知りで自信がない僕がここまで来られた理由【後編】

前回の自己紹介のつづきを書いていきます。

【第四章】
大事なのはできるかよりも、決断すること

不安と期待に胸を膨らませ入部した高校のサッカー部は、場違いかな?というくらい周りのレベルが高かったです。

ここで、少し高校選びのときに話を遡ります。
中学三年生の夏休み、いくつかの志望校のサッカー部の練習を見にいきました。

校庭

数校見学に行く中で、どこか『高校生のサッカーのレベルってこんなもの?』と思っていました。今思うとすごい生意気です。

そんなとき、ある高校のサッカー部の練習を見に行ったとき雷に打たれるような経験をします。

『なんてかっこいいんだ』

あのとき見た練習風景は忘れられません。

レベルの高いパスやシュート。スピードやフィジカルも中学生のそれとは比べ物にはなりませんでした。
そして何より練習に取り組む姿勢が素晴らしかったです。キビキビと練習の準備をし、練習中にプレーに対してコーチから厳しい檄が飛んでも真摯に受け止め、次のプレーにはもう反映していました。

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そんな練習風景を見て、行きたい高校は決まりました。『ここのサッカー部に絶対入るんだ』と強く心に誓いました。


時は流れ、練習見学から半年後、晴れてその高校に入学しました。

不安と期待に胸を膨らませ、早速サッカー部に入部しましたが、そこにいたのは、Jリーグユース出身者や東京都選抜経験者など化け物たちでした。

正直、当時はいつ練習についていけなくなって辞めることになるか不安でたまりませんでした

でも、もう引き下がることはできません。小学生の頃から夢に見ていた「全国高校サッカー選手権への出場」と「プロのサッカー選手になる」こと。それを憧れのサッカー部で実現できるチャンスなのです。

どんなに周りよりサッカーが下手だろうと、練習が死ぬほどキツかろうと、「全国、全国、…」と頭の中でその二文字を繰り返し、苦しくても歯を食いしばって乗り越えてきました。


【第五章】継続は力なり

朝5時半に起き、7時前には学校に着いて朝練。お昼休みも時間があれば友達とボールを蹴って、放課後は部活後も7時頃まで自主練。家帰ったら、完全に力尽きて眠りにつくといった毎日を過ごしていました。

1年生のときはサッカー以外のことに全く余裕がありませんでした。
通学の電車は爆睡し、授業も寝るのが当たり前になっていました。

朝5時起きで毎日欠かさずお弁当を作ってくれたり、泥だらけの練習着を何も言わず洗ってくれたりした母親にも、そのときは感謝するどころか、「おかずが少ない」だの「洗濯まだしてないの?」だの言っていました。本当にごめんなさい。お母さんありがとう。

そんな余裕のない、がむしゃらな毎日を過ごしているうちに、自分でも感じるくらいの成長がありました。貧弱な身体にも筋肉がつきはじめ、体力もサッカー部内で一目置いてもらえるくらいになっていきました。

1年生と比べて成長を実感した出来事がありました。

毎年恒例の地獄の夏合宿のメニューで、山を何往復もするという鬼のトレーニングメニューがあります。
1年生の頃は死にそうになりながら走っていた山道も、3年生になると楽しみながら走ることができました。(もう二度と走りたいとは思いませんが…笑)

三年の夏合宿


【第六章】本気の努力はみんな見ている

1年生から練習を積み重ねてきて成長したとはいえ、周りも成長しています。周りとの実力差はなかなか埋まることはなく、ベンチを温め続ける日々が続きました

ときどき途中出場しても、思うような結果が残せず、試合に呼ばれてもほとんど出場することなく終わることも多かったです。

駒場試合

サッカーが好きでしたし、仲間も大好きだったので、「辞めたい」となることは一回もなかったですが、「いったい自分は何をやっているんだろ」と思うことはありました。

練習試合でさえ、出場時間が5分だったり、ベンチで交代を呼ばれるのが一番最後なのが続くと、自分の存在意義を見出せなくなりました

そんな中、転機が訪れます。

Cチームのキャプテンになったのです。当時は3年生が引退したばかりで、2年生の自分たちが最高学年になりました。実力に応じてA,B,Cとチーム分けをされており、Cチームのキャプテンになりました。

そのときのCチームの雰囲気は決していいとは言えず、Cチームの練習への低いモチベーションがサッカー部全体の足を引っ張っていました。
そんな雰囲気をどうにかしたいという気持ちもあって、キャプテンに立候補しました。

正直、実力で見るとCチームの中でも上手い方ではありませんでした。
そんな自分がキャプテンになることに不安もありました。「本当に自分についてきてくれるのか?」「むしろチームが締まらなくなってしまわないか?」

いろいろなことを考えました。

そんなとき、全体のキャプテンに言われたことは忘れられません。

「おまえが一番頑張っている。おまえの言うことならチームみんな聞くはず。だから、自信持て。」

がむしゃらに努力してきたつもりはありましたが、それがチームメイトがしっかり見ていて、それにより信頼を勝ち取っていたのだと、そのとき初めて自覚しました。

その言葉がどれだけ自分を助けたかわかりません。

キャプテンという初めての経験は、周りのたくさんの支えもあり、自分をまた一段と成長させてくれました。

駒場仲間


【第七章】サッカーのその先へ

6歳から始まったサッカー人生でしたが、高校三年生で全国大会の予選で敗れて、一度その幕を閉じることになります。

本当にサッカーを通してたくさんの学びがありましたし、自分の人生を振り返るときにサッカーなしでは語れません。

しかし、一度サッカー以外のことに人生を懸けてみたくなりました
サッカーに注いだ全エネルギーを他に注いだら、いったいどんなことができるだろうと。

それが、太陽光発電であり、アフリカなのです。

夢の舞台は、「国立競技場」や「ウェンブリースタジアム」からアフリカになりました。

ピッチの上で放てなかった輝きを、アフリカの地で放てるように今後も突き進んでいきます。


【あとがき】

長い自己紹介をここまで読んでくれてありがとうございました。

大学生になってからの話は、また他の記事で書いていこうと思います。

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