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特別な場所へ

何となく呼ばれた気がして、秘密の場所へ行ってきた。
もう何年も来ていなかった場所。
何かを決める時は、いつもここへ来る。

今回撮った写真には、全部青い光の玉のようなものが写っていて、今回は青がテーマなのだな、とぼんやり思う。

ここへ来たあとは、秘密のCafeへ行くのがいつものルート。
そのCafeは、Cafeと名乗っているけれど厳密にはCafeではないお店で、心地いい時間が流れる不思議な空間。
誰にも教えていない、私の隠れ家。


Cafeに行ったあと、これまた不思議なご縁で繋がったCちゃんに会う。
彼女は会うなり『Solaさん、青似合う!』
そういえば、着ていたのは深い青のニットだった。
でも、私自身は青って自分のカラーじゃないと思っているよ、と言うと、『確かに…白のイメージ。』と。

白…それもあまり言われたことないかな。
だけど自分の色って何だろう?と考えた時に、これといってカラーが出てこない。
そう言うとCちゃんは『確かに…Solaさんって全て全てまるーく受け止めてくれる感じ。自分の強いカラーがあるわけじゃ無く、全てスッと受け入れてくれる』と。

『だけど』
『自分は人に甘えないよね』
Cちゃんは鋭く真理を突いてくる。
そう、私はいつも人に全てを見せられない。
信用していない訳ではない。
意地を張っているわけでもない。
人が、自分から離れることを、どこかでいつも怖いと思っている。
その時、自分がその事を受け止めきれずに壊れるのではないかと。

自分が背負うのは構わない。
けれど、人に頼って背負ってもらうのは苦手。
周りに対して、シャッターを下ろしているのは、私。
まだきちんと、自立出来てるとは言えないのかな。

夜中、すっかり形を変えた月を見上げる。
ふと隣にいて欲しかった人の事を思い出す。
もう、あの場所へは戻れないのだと改めて思う。
私は、もう必要とされていないから。

湧き上がる涙を止めることは、まだ出来ない。
でも、前へ進もう。
自分の足元だけしっかり見つめて。

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