ゴブリンスレイヤーを読んで

ゴブリンスレイヤーという漫画を読んだ。

いわゆる異世界ものというやつではあるけど、内容は硬派だった。つまり、主人公がチート能力を使って世界最強だぜ!という内容ではないということ。

舞台は異世界ものによくある中世ヨーロッパに近い。そしてその世界では、人間だけでなく人を襲う魔物がおり、冒険者という存在がその魔物を倒している。

ここまではよくある設定なんだけど、主人公が少し変わっていて、ゴブリンを討伐することにしか興味がないという変人。
そして、ゴブリンばかり討伐しているからゴブリンスレイヤーなんて呼ばれてる。

異世界ものと言ったら、主人公はドラゴンやら魔王やらを倒して、世界を救うというイメージだと思う。しかしこの作品の主人公は、世界とかはどうでも良く、ゴブリンを殺せればいいというイカれ具合。

なんだそれかっこよく言ってるけど、弱いやつばっか狙ってるだけじゃん、と思うかもしれない。

しかし、ゴブリンは本当に弱いのだろうか?

よくアニメや漫画の中でゴブリンは雑魚として表現されている。しかしそれは間違っている、とこの漫画は僕たちに訴えてくる。

例えばゴブリンは小学生くらいの身長と頭脳しか無いのだが、小学生が、集団で、自分に殺しに襲いかかってきたらどうだろう?倒せるだろうか?いや、逃げ切れるだろうか?

そういう現実的な怖さをこの漫画は見せてくる。そして、それに対する主人公も現実的に描かれている。

主人公は肉体強度は人並みで、武器と装備は一般的なもので、しかし経験と知識と知恵を持ち、敵を倒す。

ミラクルなパワーはほぼない。

それにより、戦闘描写を読む時はこちらまで緊張する。主人公が頭に一発いいのを入れられて倒れたら、次の瞬間ゴブリンにリンチされてるかもしれないのだ。

そう思わせる『リアル』な怖さがこの漫画にはある。

そのハラハラ感に釣られてどんどん読み進めてしまう。ゴブリンスレイヤーは13巻まで出ているが、全て読んでしまった…。

続きが早く読みたい…。
…原作の小説の方も買おうかな。

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