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面接1社目 「戦略的撤退」

 さぁ就活だ! と勢い勇んで迎えた9月。だがしかし、季節の変わり目急な気温の変化で頭痛と倦怠感を感じ体がダウン……。天気も悪いしもうホントやる気がおきない……。

 とはいえ就活する以外することないし、しないことにはこの先露頭に迷うこと確実なので体を休ませつつ、なんとか求人応募・応募書類作成、ポートフォリオ作成その他諸々を進めていました。

 そして早速本日1件、書類選考が通った会社の面接へ行って参りました。

 面接場所となる会社へ到着すると、面接室の廊下に置かれた椅子に案内されそこに座って待機するようにとのこと。座っているとその部屋で別の方が面接中のようで、声が丸聞こえ。面接の会話を嫌でも耳にしてしまうわけで、ずっと聞いていたのですよ。まぁ自分の番の参考にもなると思って。

 ほんとこんな感じ↓

面接


 聞こえてくる感じだと、応募者→40代男性(声は若かった)、面接官→ずっとしゃべってる50代男性と、相槌うつ程度の女性と男性の合計3人。このずっとしゃべってる男性面接官ってのが、

「いまいち言っていることがわからないんだよな〜」

「建前はいいから、転職理由は本当は別の理由なんででしょ?」

 といった感じで応募者にはっきり物言ったり、疑ってかかったりするような面接の仕方で、私も「こいつは手強いぞ!」と思いながら頭の中でシミュレーションをしていたわけですよ。さらに、そこはカー用品の会社で、私自身車に全く興味もっておらず知識もないので、「もしかして怒られるんじゃないか?」と内心超ビクビク。それでもどうにか応募者は頑張って自分をアピールし続けて、その姿勢にはライバルながら同情した本当に。

 そして以下、最後の「他に何か質問はある?」に対して、

応募者「御社における◯◯商品の売り上げの割合はどのくらいでしょうか?」

面接官「そんな企業秘密教えるわけないじゃん! 他の面接でも聞いてるのそんなこと? まだ社員でもないのに今それ聞くのは他社のスパイだと思われちゃうよ?」

 てな感じで若干キレ気味の面接官。いやいやいや、面接官の回答が正しいかもしれないが、応募者もその会社への興味を示す為のアピールだろうに、「そこまでいわなくても……」、といった嫌な空気が私にまでひしひしと伝わり、そろそろ面接が終わり自分の番が来そうな頃合い、待機時間約20分を経過したところで私は決断した。


 「この面接は私には無理だ、帰ろう! そうしよう!」


 私は、はじめに案内してくれた別の社員に「すみません、急に体調が悪くなったので面接はキャンセルさせて下さい」と伝え、逃げるようにその会社を後にした。

 せっかく書類通過し、前日にポートフォリオサイトを作成し、書類を印刷し、自宅から遠い会社まで時間とお金をかけ、スーツ着用して電車で馳せ参じ、「もし採用なったら〜」なんて先の未来も想像していが、それでも面接を受けなくてよかったと心から思う。逃げてきたことに後悔はない! 

 時間を設けてくれたその会社には大変申し訳ないが、絶対受かりたい会社でもなかったし、万が一あの面接を耐えて採用なったとしても、あの面接官(顔は知らないが)の元で働きたいとは到底思えなかった。

 これは、この先の就活を見据えた戦略的撤退である。

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