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[#3]SORIYA HOUSEリノベーションの日々(絶望的だけど前に進むしかない)

2020年初めより2年間放置した物件に足を踏み入れたのは、2022年2月14日のこと。その理由を記憶を辿り書いていこう。
この頃よりシアヌークビル州の道路復旧・拡張プロジェクト、インフラ整備が始まりました。市街地に繋がる大通りの道路から工事が始まります。
観光客はおらず地元民も外出が困難になり生活に支障をきたします。

終わりの見えない工事と収入が途絶えていく日々。
そして世界を震撼させた「コロナ」がシアヌークビルにもきた。



新型コロナウィルスに感染した疑いのある乗客がいるとしてクルーズ船「ウエステルダム」号はカンボジア南部 シアヌークビル港に下船との発表がありました。 2020年2月13日 朝7時に寄港予定とのこと、 動画撮影時には客船は沖合で停泊していました。 「ウエステルダム」号で体調不良だった20人へのヘリコプター空輸による血液検査の結果 全員が陰性との判定。同日夕方頃、接岸済みの同船では乗客はカンボジア入国ビザを取得済み。 2020年2月14日以降上陸とバスによる移動が始まるとのこと。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/2020...

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これらに引き続き、団体観光客がコロナクラスターに感染し、街はコロナの影響を大きく受けました。政府からの移動制限により、感染者の多い地域はレッドゾーンと指定され、ロープでその範囲が制限されました。

収入ゼロ


当初は田舎への帰省には制限はありませんでしたが、次第に隣町への移動も禁止されました。その結果、シアヌークビルの街はまるでゴーストタウンのようになってしまいました。
もちろん私のアパートには入居者もおらず、2年間は収入がありませんでした。
カンボジアの銀行の貯蓄も底をついたんだ
しかし、夫は危機感を持たず。
能天気であった。
私は日本で働いていたこともあって、銀行には少しだけ貯金があった。
夫には言わず内緒でその貯金を子供の学費と生活費に充てました。
そしてついにその貯金も底をつきました。正直に言うと、銀行の残高はゼロで、お財布にはたったの1000リエルしかありません。
子供が3人いるのに絶望的な状況で、本当に親として情けない。
幸いなことに、私は大家族と一緒に生活していたため、住居費や食事には困りませんでしたが、子供の学費を工面することができず、私は40歳にして初めて友人にお金を借りるために頭を下げました。
恥ずかしいことより、ただただ情けない。
友人はすぐにお金を送金してくれ、学費や少し前に練っていたスモールビジネスの資金に充てることができました。本当に情けない。
この頃は夫婦喧嘩も絶えず、その原因はすべてお金でした。
夫が管理していた3年間の賃貸収入に関しては私はほとんど関与せず、生活費が足りなければ、少しもらう程度です。それなのに、なぜ貯金がゼロになってしまったのか不思議でならないです。
さらに夫は定職がなく、ずっとニートでした。これも夫婦喧嘩の原因の一つで、「コロナだから仕事がない」と口癖のように言っていました。どんな状況であっても、やる気のある人はやっています!と、何度言ったことか。

おっと、つい愚痴をこぼしてしまいました。

夫はこの状況を知らず、危機感もありませんでした。その後、友人にお金を借りたことを夫に伝えました。夫は父親にも貯金がないことをすべて話し、学費分をもらい、すぐに返しました。そんな事情によって、私はこのアパートを放置せざるを得ない状況になってしまいました。

実は、アパートリノベーションを始める前の2021年1月5日に、小さなキッチンの片隅からオンラインデリバリービジネスを立ち上げました。これについてはまた別の機会に話します。

神様


月日が経ちまして、世界中のコロナの状況も終息に向かっていました。
カンボジアは割と早い段階でコロナ規制が取れたと思います。
その頃、観光客も徐々に増えてきましたが、私は資金不足でアパートのリノベーションをすることができませんでした。困った。困った。

そんな時、神様は絶望的な私に手を差し伸べてくれました。
こんな運の巡り合わせはあるのでしょうか、とにかくリノベーション資金が手に入ったんです!!すぐに始動しなくては。
2022年2月14日に私と数十人の作業員で現場に入り、3ヶ月にわたる長い戦いが始まりました。

現場に入る


放置した天井は石膏ボードが剥がれ落ち、中華系の作った木製の二段ベッドもボロボロです。さて、これからどうしましょうか。この木材二段ベッドは重量がある。

男性作業員以外に女性の作業員も私と共にゴミ回収や掃除をしてくれましたが、
1日でも早く終わらせたい私は現場に立つ!!

コンクリートのひび割れが確認できた。ということは、屋上から浸水したのですね。白い石膏ボードが綺麗に剥がれ落ちた。いや、剥がし解体したんだ。

建物の2階通路と天井も剥き出しになった。えらいこっちゃ。

とにかく早く終わらせたい私は子供と姪に集合をかけた。やるよ!

作業を手伝う代わりにお小遣いを渡すと約束した。
その後、子供が現場に入っていることを義父に知られこっ酷く叱られたw

ふぅ、大きなゴミが片付いた。

建物2階の通路天井の石膏ボード張り替え。コンクリートの下に何か施さなくて大丈夫かな?はい、実はこちらの天井ものちに直してます。

この荷物は母屋の増築にあたり大家族の70年分の所有物を保管していた。
かなり大量。
これらも撤去します。


捨てるに捨てられない大家族の荷物。私は全部捨てたいぞ!!

屋上の壁を補修塗装していく。

階段上の天井も綺麗に直す。

一階の共有スペースの壁の白塗装が剥がれたのでヘラを使って全て剥がし再度塗装します。養生してくれたらあとの掃除が楽なんですけどね。

階段から見た角度。

塗装した後。
綺麗になりましたね。扇風機は取り外します。

内庭です。この場所もどうにかしなきゃ。どうしよう。

とりあえず低い水場を壊して立って使えるシンクに変えます。

浴室とトイレも綺麗にしないと。

上からの雨や湿気や数年間放置した結果、階段付近の汚れ。これ、落ちるのだろうか。

手すりの塗装も剥がれてるね。はぁ、ため息が出る。
このあと4階から下までの手すりの塗装を一旦剥がします。

玄関から真っ直ぐ奥に進んだところにある台所。
この時、中華系の人が飲食ビジネスをしていましたので巨大な換気扇が取り付けられてました。
ここはかなり汚れて掃除が本当に大変でした!!

写真をたくさん撮ったけれど、枚数が多すぎてここまでにしよう。
2022年4月の最初の週までに、リノベーションはほぼ終わったけど、細かい掃除が残っていました。作業員はもう引き上げているので、一人でタイルに付いたペンキを拭き取ったり、浴室の最終的な掃除や隅っこにたまった土汚れを取り除いたりしましたね。気になる箇所は、一切妥協せずに一人で集中的に掃除。
クメール人の「きれい」と私が日本で育った「きれい」の基準は少し違って、彼女たちに伝えるのは難しくいつも頭を悩ませていましたね。
2週間くらい掃除に時間をかけたと思う。同時に、オンラインデリバリーも続けるために、一階のフロアをビジネス仕様にしたんです。
シンクや作業台に大型冷蔵庫を設置する作業も同時進行で行い、クラフト容器のパックや資材の発注も同時にやろうと思っている。
夫が手伝うわけではないので、もちろん一人でやります。
上の階の6部屋は賃貸用にするために、ベッドや家具を入れる予定で信頼している中古家具屋をよく訪れて、新しい(中古の)テーブルや椅子、家具がないかチェックしてました。
次のnoteでは、家具を入れたお部屋を紹介しますね。

最後まで読んでくれてありがとうございます。

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