正確なら良い通訳ってわけじゃない

#通訳 を連投したおかげで、とても共感できる記事に出会いました。

ベトナム語通訳をされている方が書かれたもので、「通訳をした先に、どんな姿が見えたらお客さんは喜ぶのか」、正確な訳以外にも貢献できることがあるという話です。社内通訳とフリーランス通訳者の違いについても、共感しきり。

駐在員の方と働いていた時、私のことをとても信頼してBuddyと呼んでくれていた人がいました。私が彼らの仕事内容や仕事相手の事を知ろうとしていたことを良しとしてくれて、現場を回りながら色々な事を教えてもらい、結果、それが通訳としてのスムーズな仕事につながっていったと思います。つくづく、日々勉強だなと思わせてもらいました。

通訳を介することで、言語の違いから来るコミュニケーションバリアを最小化する。勿論これが本来の仕事ではあります。でも、対象者の最終的なゴールを意識することも大事。そして、会話の中身以外でも、例えば語尾を相手のトーンに合わせるとか、話すペースを合わせるとか、心理学でいう所のミラーリング効果を狙って、対象者同士により仲良くなってもらおうという小細工をするくらいは許されるかな、と。

どんな性格の方々か、にもよるとは思いますが、通訳というフィルターを介していなければ、毎日顔を合わせて言葉を交わす相手に対して、いつまでも初日みたいな話し方であるわけがないと思うのです。そういう距離感を感じ取って訳出に入れていくのは、通訳の対象者がスムーズに気持ち良く自分たちの仕事を進めるのに必要。通訳の存在を意識しないくらいに人間関係がお互い作れた、と思ってもらえたらいいな、と思いながら働いていました。

こちらの記事です。通訳に興味がある方は読んでみて下さい。


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