初めて自腹で映画館に行って劇場に独りぼっちだった時の話

こんばんは側溝です。

皆さんは初めて自分でお金を払って映画館に行った日のことを覚えていますか。
私は大学生の夏に初めて一人で映画を見ました。

それまでも映画館に行ったことはあるのですが、「休日の家族とのイベント」としていくことがほとんど。
遊園地に行くとか、ショッピングモールに遊びに行くとか、そういったイベント事と同列でした。

大学生の頃、私は塾講師のバイトをしていました。

これはイメージ画像

コマ（＝授業）ごとに給料が出るタイプだったので、休憩も決まった時間に取るというよりは、空きコマがそのまま自由時間になっていました。

そして近くに中型のショッピングモールが入っていたので、空きコマはよくそこで暇をつぶしていました。

塾講師のアルバイトにとって、夏期講習はかき入れ時です。例にもれず、私も入れるだけの授業を持っていました。
午前中から小学生の授業をし、夕方まで中学生の授業を続けていました。

ちなみに私がやっていたのは個別塾だったので、生徒のお休みが発生すると急に空き時間ができることもあります。
その日も朝からバイトに励んでいたのですが、もともとの空きコマと生徒の欠席が重なり3時間ほど暇になってしまいました。

そこで思いついたのが、近くのショッピングモールで映画を見ることです。

当時の私はファミレスの注文すら緊張するほどのコミュ障。
初めて自力で映画館でチケットを買うことすらドキドキの経験でした。

上映期間も終わりに差し掛かっている映画だったため、劇場は大きくありませんでした。窓口のスタッフさんにおすすめされるまま、最後列の真ん中の席を購入。
ランチ代わりの軽食とドリンクを購入し、早めに席に着きました。

入ったシアターには誰もいませんでした。まあ時間も早いし、平日といえども夏休み。上映時間になればだれか来るだろうと思いながら待っていました。

そして上映時間に。
結局他の観客は来ませんでした。

狭いシアターとはいえ、大学のちょっとした講堂くらいの広さはあります。
その中で独りぼっち。そんなことあるのか…。

最初はかなりどぎまぎしましたが、途中からは開き直り、通常の映画館ではできないことをしようと思いました。
が、結局スタッフさんにばれたらいやだな…と思い、笑い声を我慢しない程度のことしかできませんでした。荷物すら隣の席に置けなかった。

それでも広いシアターを一人で占拠しているというのは不思議な感覚でした。

映画が終わり、私はパンフレットを買ってバイトに戻りました。
バイト先の社員さんに「何して時間つぶしてたの？」と聞かれましたが、何となく話が広がるのが嫌だったので「一回家に帰りました」と嘘をつきました。
映画のパンフレットはリュックに隠しました。

これが私の初めて一人で観た映画の思い出です。
今も観客が少ない劇場に当たったことはありますが、完全に独りぼっちだったのはこれが最初で最後です。
またいつか、一人で劇場を占拠してみたいものです。（映画館の収入的には良くないのでしょうが…）

ちなみにその時観た映画は
「劇場版 イナズマイレブンGO 究極の絆 グリフォン」です。

これ

内容のことはあまり覚えていません。

以上。

#映画にまつわる思い出