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どこを見てもさまざまに愛

昨日は京都・南座で「都をどり」を観賞しました。

大阪に住みはじめて昨日でちょうど3年。初めての鑑賞です。
舞台一面の芸妓・舞妓のお姉さんやお嬢さん方に宿る、統一された華やかさは、感動と安心を同時に感じました。
各々が役割を演じきることへの誇りは、やっぱり美しいですね。
観賞してよかった。

公演については、各々体感するのが一番ですからこれぐらいにして。
わたし、パンフレットに感動したんですよね。
私は花街の知識はありませんが、なんだかとても深い愛を見た気がします。

商業面の役割もあるのは、パンフレットだから当たり前ですが、
都をどり・芸妓・舞妓文化を支える全てへ要素の永続を願う気持ち、が感じられたんです。
何に感じたかというと、協賛広告の多さ。
大企業はもちろん大きく宣伝ページがあるのですが、
小さな欄には料亭からパン屋まで、着物やから小物屋まで。
「このお店も!?」と知らない人間からすると、驚くようなお店まで。
どのページにもしっかりと広告で埋められているんです。

そして、なんとパンフレットは入場時に頂けるのです。
花街のガイドブックのような情報量がありながら、無料。
懐広いなぁ、なんて思ったりします。

埋め尽くされた広告たちは、
”華やかな舞台を成り立たせるために、皆の得意と役割を持ち寄って、この街と文化が続いて行くことを考え、愛し続けて、行動してるんだよ。”
なんて言っているような気がしました。
そこには「伝統だから」なんて惰性でなく、本当の文化と誇り、宿る精神の永続を願う愛があったように感じます。


今日はここまで。

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