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逃げ恥

娘が生後6ヶ月になる頃、
私は娘を手で抱っこすることがきつくなりました。(今思うとめちゃ軽なのに)

これではいかん!と体の重心、つまり体幹で抱っこを支えるべく、鍛えることに。
夫と子を前にしてYouTubeをみながら筋トレをはじめました。
モチベーションの維持や
子の成長(昼寝時間の減少)と戦ううち、
なんとなく踊りたくなり、踊り始めました。
いや、全然踊れてないんですが、
筋トレよりは楽しい気分になります。

最近は娘も一緒に、
時には娘の圧により夫も強制的に参加。

今までは私が動画を選んでいたのですが、
最近はコレがやりたい!と動作で表現し、
娘のやりたいものしかやらせてくれません。
結果、鍛えるどころか、どんどん娘のダンスの観客と化しています。(手拍子の強制)

そんな中たまたま〝逃げ恥〟恋ダンス動画を発見。
娘、ガッキーのあまりのかわいさに釘付け。
今更ながら恋ダンスを習得するため練習の毎日です。

するとなんだか本編をもう一回見たくなり、
夜中にこっそりAmazonプライムで視聴しました。
新春特別バージョン。

そこで、ウッと気づいてしまった。

娘が産まれたのは2019年、夏。
その半年後に国内で初めてのコロナ感染者が出たように記憶しています。
はじめのうちは自分に遠い話として捉えていました。
2020年の春に初めての緊急事態宣言が出て
当時、隣の公園を散歩しているだけで
子供を連れて外に出るなんてとか、
神奈川県民は外出していいのか
(東京に住んでいる人からの指摘)
とか色々言われました。

突然発熱して感染したかと思ったら乳腺炎だったり、一歳前の娘はマスクできないからと前向き抱っこ禁止を夫に宣言したり。
マスクも買えない、トイレットペーパーもない、
そして続く産後ウツ。
小さい頃大好きだった志村けんさんが亡くなり、勝手にコロナが身近になり、
そしてより恐怖になりました。

テレビを見ると不安になり、外に出る夫に色々聞いてしまうので、程なくテレビはEテレ専用。
初めての子育ては〝ふつう〟がわからないまま過ごしていました。


去年、知り合いの娘さんが高校を卒業されたと知り、高校3年間、コロナ禍で予定の行事は何もできなかったと。

多感な10代を何もできなかったなんてと、
ものすごい憤りを覚えた、私。
たまたま目にしたポカリのCMの卒業生と先生に泣いた。

我が家のように幼い子は何もわからないまま
こんな世の中を生きてきたけど、
コロナの前と後を比べることができる子供たち、そしてその親達はどんなに歯痒い時間を過ごしてきたのだろう。

あのドラマを見て、当時の自分と重なることが多く思いの外、ぐっとズドンときてしまったのです。

あ、私、思ってたよりダメージ受けてたんだな。

星野源が夫に見え(すいません)
ガッキーが自分に思え(ほんとすいません)、
亜江(源さんとガッキーの子供)が娘と重なった。

見終わった後、もう世界中のみんなとハグしたい気分です。

誰もがいろんなダメージを乗り越えてここまできた。
そして、そのダメージに私のように気づいて無い人もいるかもしれない。

でもね、私たち、がんばったよ!
みんながんばったよね!

娘が通う予定の幼稚園は今のところ4月以降も
マスク着用。
娘が知らない〝ふつう〟が早く始まるといいな。




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