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呼吸の為の筋肉⑤ ~肋骨の筋肉 その二~
前回の記事で胸郭、肋骨周りの内側の筋肉と見てきたので、
今回は外側の筋肉を見ていこう。
小胸筋(Le petit pectoral)鎖骨(la clavicule)に付いてるかと思いきや肩甲骨(L'omoplate)の前に飛び出た鉤みたいな場所(鳥口突起 l'apophyse coracoïdeという)から第三から第五肋骨の脇に付いている。
Anatomic pour la voix (Bl
呼吸の為の筋肉④ ~肋骨の筋肉~
さて、胸郭の構造を見たところで、
その動きを支える筋肉を見ていこうと思うが、種類が多いので2回に分けて、内側から徐々に外側へ、上方へと見ていけたらと思う。
肋間筋(Les intercostaux)肋骨の各上下の縁に張り付いた骨格筋(l'osteo-musculaire)で二層に分かれている。
https://funatoya.com/funatoka/anatomy/spalteholz/
呼吸の為の筋肉 番外編 ~胸郭~
さて、これまでに横隔膜、腹筋、骨盤底筋と呼吸を支える筋肉を見てきたが…………
今回は胸郭を観察していこうと思う。
本当は筋肉だけ扱うつもりだったのだが、この骨格の動きを説明しないと分かりにくいなと書き上げたので、これは番外編だ。
胸郭(la cage thoracique)
https://funatoya.com/funatoka/anatomy/spalteholz/J146.html
呼吸の為の筋肉③ ~骨盤底筋~
さて、横隔膜、腹筋と胴体を徐々に下がってきたので、今回はその下にある骨盤と、その筋肉を見ていこうと思う。
前回の腹筋の記事は、こちらから
そもそも、何故、骨盤が大切だと言われるのか。それは、胴体を支える部分で、色んな胴体の筋肉の圧力を受けているからだ。
まずはその骨格から観察していこう。
骨盤(Le bassin)フランス語だと、たらいとか、桶を意味する単語がこの部位に当てられているが、日
呼吸の為の筋肉② ~腹筋群~
前回はこちらから
腹筋群(Les abdominaux)
前回まで呼吸の要になる筋肉、横隔膜を見ていったのだが、今回はその下にある腹部を支えている、
腹横筋
腹斜筋
腹直筋
をそれぞれ見ていこうと思う。
実はこの三つ努力呼吸(歌うときの呼吸)では呼息に関する運動をしている。どれも声門に届く肺からの気流を調整し、声門下圧に変化を与えている筋肉だ。
腹横筋 (Le transverse de
呼吸の為の筋肉① ~横隔膜~
前置きはこちらから
呼吸筋群とは
さて、歌で使う筋肉はざっくり言うと三種類ある。呼吸をするためのものと、声帯で声を作るもの、その声を調節する為のものだ。
まずは呼吸をするための筋肉を纏めていく。
呼吸…………吸って吐くと字の如く身体は吸うときと吐くときでそれぞれ違った動きをする。それは肺に効率的に空気を入れ、吐き出すという動作であるが、歌うという行為ではよく逆の行動をして空気を留める必要があ
歌う身体を知ってみよう ~序~
序というか、前置き
この記事について軽く紹介すると、パリの私立音楽院に通ってるしがない歌い手が、ある日、楽譜屋や楽器屋の立ち並ぶ通りで学術書専門店に入り、ヴォーカルテクニックのコーナーでとある本に出会ったのが始まりだ。
「Anatomie pour la voix (声のための解剖学)」と題された Blandine Germain 氏の著作はパラパラ捲っただけで、語学下手な、ただ身体と歌という事