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0114「解説あれこれ」

この週末は全国高校サッカー選手権の準決勝の2試合および決勝、日本代表のアジアカップグループリーグ第二戦が立て続けにあってサッカーファンにはたまらない3連休だったのではないか。個人的には観れていなかったFAカップ3回戦のウルブス戦、プレミアリーグ22節のブライトン戦も入ってくる上に、代表戦は一旦松木さん&中山さん解説で観たあと戸田さんの裏解説も聴きたいので何しろ時間を食う。忙しすぎる(嬉しみ)。

解説の色

立て続けに様々なカテゴリの、様々な放送局制作のサッカーの試合を観ていると改めて番組の色が出ているのに気づく。最近裏解説の戸田さんの話などを聞いているので意識してしまっているのかもしれないが、特に解説の違いが顕著に出ていたと感じる。

全国高校サッカー選手権(日本テレビ系)
これは解説ではなく実況の話だが、とにかくサッカーの試合そのものと直接関係ない情報がめちゃくちゃ多い。選手の親御さんがチームのオフィシャルカメラマンやっているとか、兄弟揃って選手権の決勝にとか、幼馴染のどちらかがこの試合で引退、とかとか。その情報自体は結構へぇ〜とか思ったりするのだが、そのような試合に関係ない情報を無理やり試合内容やその選手のプレーに結びつけてしまっていることが多く非常に違和感がある。監督の指導方針に触れる機会も多く、そのことは好感が持てるのだが、事前に仕入れた情報を目の前で起きているプレーに当てはめて実況、解説しようとする傾向が強く、本来は目の前で起きたプレーに関して事前の情報を踏まえて解説するのが筋なのではないかと思い、そこも違和感ではある。ただ解説の城さんはそのような実況方針にある程度歩調を合わせながらも行き過ぎたものに関しては明確にそれは違う、と解説したり、選手の心理面に寄りがちな実況から技術面、戦術面の話になるべく落とし込もうとされているように聴こえていて、柔軟性が高いかただなぁと感じた。

アジアカップ(テレビ朝日系)
解説はおなじみ松木さんゴンさんのコンビ。個人的に松木さんは最早解説というポジションではなく「松木さん」というポジションなので何を言ってもOKだと思っている。松木さんの発言は良くも悪くも議論の的になることが多く、その議論から学べることはサッカー戦術からコミュニケーション術やマーケティングまで多岐にわたっていてありがたい。議論を起こす、ということも重要な役割なのだと気づかされる。ゴンさんは松木さんをカバーするようにプレーを的確に解説されていると思う。ワンプレーごとの選手の判断や技術面の解説はさすがと感じる。

アジアカップ(裏解説)
サッカーファンの中では最早おなじみの裏解説。お金を払った人しか観ていないので変な煽り(シーンごとに絶叫したり)はもちろんないし、戸田さんが相手のチーム、選手含めてめちゃめちゃ下調べされているのが分かる。自分はまず自分の視点で試合を観たあとに裏解説を聴いて答え合わせをするように利用している。やっぱりそうか、あぁそういうことか、の連続で楽しい。

FAカップ(DAZN)
解説はなかった。全然問題なかった。一般的な解説者ならこういう相槌打つだろうな〜とか想像してしまうけどそれが想像できる時点でその解説って(ry

プレミアリーグ(DAZN)
解説がどうとか置いておいて個人的に水沼さんの人柄が好きです。


なんか進むにつれて雑になってしまった。実況も解説もサッカーの試合に音声を追加で乗せる以上それが乗せる価値のあるものであるべきで、それがエンターテイメントとして面白いものであれば話していることはなんでも良いと思っている。ただこれだけエンタメがオンデマンド化されている時代に放送で万人に受ける実況解説をするのは難しいとも感じている。

例えば私は昔スカパーで(確か)倉敷さんと川勝さんが試合中、試合内容にほとんど触れずにずーっと関係ない別の試合の話をしていたり、移籍マーケットの話をしていたり、ゴールが決まっても「あ、決まりましたね」くらいのリアクションしかしない感じが最高に好きだった。サッカー好きの大人と一緒にサッカー談義しながらサッカーを観ているような感覚が楽しかったのだと思う。ただそれに全く魅力を感じない人もいるだろうし、難しい。

だからこそ戸田さんの裏解説のようにオンデマンドでサッカーの試合に情報をプラスできるような仕組みが今後は必要になってくるのだと思う。裏解説がプラットホーム化していろんな人が裏解説し始めて人気裏解説者とかが出てくる世界になったら面白い。

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