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【MPC KEY 61の健忘録:その1】 誰向きの楽器なの?

MPC KEY 61という商品をご存じでしょうか?
MPCシリーズというと、「サンプラー + ドラムマシーン」のような感じで有名な「楽器」ではあるのですが、2022年新しくキーボードが付いた「MPC KEY 61」という楽器が発売されました。
私の印象ですと、元々サンプラーの出始めの機種で、16個のパットがついていたので、それを演奏に使って「楽器」にしちゃった人がいた、というイメージです。
今では立派に楽器の仲間入りをしているのですが、そんなMPC好きの人たちからするとずいぶん異質なキーボード付きサンプラーが出ました。
この商品「MPC KEY 61」はターゲットの購入層を絞るのが難しいけど、逆に誰でも買ったら幸せになれる的な楽器なのだと思います。
このシリーズ(勝手にシリーズにしてみました)では、そんな「誰向けの楽器?」となりやすい、MPC KEY 61をご紹介していきたいと思います。

ちなみに私はMPC使ったことない、かつ、2週に1回くらいしか使えてない人ですw。シンセサイザーやキーボードは高校生の頃から使っていて、単体・内蔵シーケンサーを趣味でいじっていたことがある人で、大学生の時にVision StudioとかをMacに入れて音声編集ができた!と喜んでいた人です。
MPC初心者なので、いろいろMPCシリーズの操作体系についても日々発見の毎日です。

そんな第1回目は「誰向けの楽器?」なのか、ケース別に考えて紹介します。

1.普通のシンセサイザー・キーボード

名前の如く61鍵盤のキーボードです。
ピアノを弾く人はそもそもアップライトではなく、グランドピアノの方が…、となりますが、キーボードとしては引き心地がとても良いです。ハンマーアクションとかあるキーボードよりも潔くて弾きやすい。(私は81鍵に憧れがあるので、某yamahaの81鍵を購入しましたが、MPCの方が弾きやすいのでケースにしまったきりにしています)
音源は厳密に言うとサンプリング音源のはずなのですが、いわゆるPCM音源(これも厳密にはサンプリングですが)とかシンセサイザーの音と素人的には区別つきません!ピアノの音はyamahaの音よりもこちらの方が私的には好みです。エフェクトとかイコライジングとかも調整した音が出力されるので、素材的には同じものだとしてもMPCの方が音が良い印象です。それぞれの音についても、ある程度調整はできますので、普通のシンセサイザーやキーボードとして使うのでも良いです。
今はキーボードが比較的お安く買えますが、予算的にアフォーダブルであれば、この機種を買っておくとうれしいことがあると思います。

2.作曲マシーン

ヤマハのQY10持ってました!

DAWとかDTMとか、コンピュータでの楽曲作成がボカロとかSNSで流行っていますが、ちょっと昔からの「音楽」の楽しみとは少し違う気がしてます。
コンピュータで音楽を作るのも楽しいし、Spliceとかに契約すれば音源を並べるだけでそれなりのクオリティの音楽が作成できてしまいます。このくらい手軽にできると、楽曲にかける手間を減らせるので、音楽と画像と合わせたり、コンピュータグラフィックスなどと合わせたり、いろんな才能の人が出てくるので期待はしています。
しかし、このMPC KEY 61は純粋に楽器として楽しいのではないかと思っています。特に私のような素人には楽器と共に楽しい時間を過ごせるマシーンです。コードをリアルタイムで入れて(キーボードを弾けない人はパッドにコードを入れておくと良い)、ドラムを入れて…、と感覚的にいけます。記憶容量も昔のサンプラーの比ではないので、まるまる一曲ボーカルをAパターンとBパターンと言う風に入れても全然大丈夫です。なんだか、PCを立ち上げずに作曲ができていくのが、高校生の時代を思い出してとてもうれしい。

3.MPCシリーズの一台として

ここはよく分かりません。
なぜなら、MPCをこれまで使ってみたかったけど、使えなかったから。実は一時購入したこともあるのですが、箱が大きかったのでそのまま返品しています。一番の理由はリズム感がないので、パッドを使ったドラム操作ができないだろうと考えていたからです。あとは、自分でサンプリングしたり、音源を読み込まなければいけなかったり、簡単に手出しができるものではない印象を持っていたことも理由の一つになります。
今回のMPC KEY 61は時代によるハードウェア(特にデータ保存領域)の進歩により、膨大なサンプルがすでにインストールされており、今のところ十分過ぎるので、サンプルの追加が必要と思ったことはありません。まだ、すべての音色を聞くことができていないのですから。
サンプラーだなぁ、と思うところは、一つの音源を読み込むのに1秒位かかることです。これがシンセサイザーなら0.5秒くらいに…。あまり気にしてませんので、この辺りは実機(あまり頻繁に楽器屋さんに行く人ではありませんが、デモ機を見たことありません)で各自確認でしょうか。
今回MPC KEY 61を購入して使ってみて、MPCの便利なところがちょくちょく分かって、だからユーザーが多いのか…、と感心するところが多いです。音データのエディットとかシーケンサーの入力とか、ほんとよくできています。(たぶん、AKAIも私に言われたくない!)

まとめ

この3つのどれに当てはまる人でも購入して幸せになれると思います。特にこれまでキーボードしか使ってこなかった人DTMでイマイチ完結できなかった人に使ってもらいたいです。


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