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本日公立高校の合格発表がありました。
今回は過去最高のサプライズ合格が相次ぎました。

25年間の中学校教員生活を振り返り、受験を突破した生徒達にはある共通点がありました。

それは当たり前ですが、絶対に合格したい!(その学校に入学したい)という強い意志、願いがある。

という事です。

人生初の進路選択ですから、最初から将来のやりたい事がはっきりしていて、その目的を実現させるために行きたい高校がはっきりしているのは、ごく少数です。

しかし、進路面談を繰り返していくなかで、

自分には何が向いていて、どんな道へ進むべきか?

と自分の内面に何度も何度も問いかけます。

その過程を経て、自分の学習点(各学年時の学年末の成績)と学力点(学力テスト総合ABCの平均点)の相関図で自分の現在地を知ることなります。

この、自分への問いかけ。自分との対話こそ進路選択にとって欠かせない重要な鍵だと私は認識しています。

この過程を踏まえていると、たとえ第一志望の高校に合格できなくても、「滑り止めの高校」に前向きに目的意識を持って進学していく事が多いです。

ここで、とにかく入れそうな学校を選ぶという選択から入る生徒。特に、自分の内面と向き合いが不十分な場合。
一見合理的な判断のようで、実はこういう進路選択から入ると、他人事的なやらされ受験になる事が往々にしてあります。(最終的に、自分の行きたい学校の行きたい度と学力の手ごたえを計ったうえで、より現実的な学校を選ぶと言うのはありだと思いますが。)

客観的な自分の現在地を知った際に、現実に合格するのがかなり厳しいという場合。

「かなり厳しい」
と伝えます。
「それでもチャレンジしたい!不合格の時には、滑り止め高校へ行きます!」

キッパリと覚悟が決まっている生徒は、全般的に、主体的に受験勉強をやりきれる事が多いです。

また、工業や農業などの職業科の高校を選ぶ際も、
「○○科に入りたい!」
と意志が固い生徒ほど頑張りが効くようです。

今回の受験では、倍率も追い風になり、

「うーむ、正直厳しい・・」
と思っていた生徒がほぼ99%合格💮!

頑張りに運も味方してくれた!

そのくらいミラクルな結果でした。

さらに嬉しかったのは、

数少ない落ちた生徒のコメント。

「自分は土木の勉強がしたいので、工業高校には行けなかったけど、大学では土木を勉強できるところに進学します。だから高校でも頑張ります!」

今回の受験だけを見れば、「失敗」に見えるかもしれないけれど、人生の方向性が見えたという事でいうと、失敗とは言えない。良い学びをした。

握手した手を強く握り返した彼からそんな事を感じました。


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