見出し画像

私教師をしている手前、生徒を満遍なく好きになる技術を持っております。

人間ですから、人の好き嫌いはあります。

しかし、職業人として、それは許されません。

では、どうやって満遍なく好きになるか。

画像1

ニュートラルから入る

明るい笑顔で相手の懐に飛び込む

というタイプではありません。

どちらかというと、初対面の印象は

「無愛想」「なんか怖そう」「冷たい感じ」

なんて、生徒に言われます。

笑顔が素敵な大人になりたい!

でもなれません😆

しかし、ニュートラルに人と接することはできます。

先入観をすて、真心を持って、接するんです。

テンション高めでもなく、低めでもなく。

あくまでニュートラル。自然体です。

こちらが肩の力を抜けば、相手も次第に肩の力を抜いてくれます。

これが私のスタンダード。

画像2

生徒の可能性を信じる|だからこそ叱る

ところが、新学期早々、注意をしたり、叱らなければならないことも往々にしてあるわけです。

学級一人ぐらいは、勉強が苦手で、やる気がない生徒がいたりします。

教科書を開かなかったり、居眠りしたり。

人間関係ができる前に注意をしたり、叱るのはできることならしたくはないのが人情ではないでしょうか。

しかし、ここでの対応が、今後の生徒たちとの人間関係に大きな影響を与えます。

私の場合、例えば居眠りしている生徒がいたとしたら、

チョンチョンとつついて、起こします。

「寝たら死ぬよー」とかいって。(冬山かって)

もちろん、自分の授業が楽しくて興味が湧くような改善が必要なことは言うまでもありません。

しかし、だからと言って、居眠りは放置しません。

普通は、それで起きます。

「この先生は、寝かしてくれない」

そんな印象を生徒は持つはずです。

ところが、何度も机に突っ伏す生徒もたまにいます。

この生徒に対しては、もう一段ギアを上げます。

強く叱ります。

ただし、こうも付け加えます。

「君が、勉強が苦手でやる気が湧かない気持ちもわかるよ。でも、どうせやっても無駄だからと、投げ出すのを僕は認めない。それは、君自身の成長の芽を積むことにもなるから。」

「めんどくさいことはやらない。これが習慣化してしまうと、全部面倒だからやらないことになりかねない。学校のほとんどは授業だろ。苦手でも、板書を写すだけでもいいから、やれるところからやってごらん。暇にはならないはずだぞ」

「君が寝ているのを許すのは、君の学習権放棄を認めることになる。つまり、教師として、君を無視することだと僕は考えている。だから、いくらうざがられようが、僕は君を起こすし、君にも発言を求めるよ」

こんな感じの言葉をかけると、大体の生徒はとりあえずやるようになります。

そして、気持ちの変化が見られたら、

「おっ、やってるね。」

とそばでつぶやくんです。

表面上の行為で「こいつダメやつだ」などのレッテルを貼らずに、行為は正す。

可能性を信じての声かけなのです。

その真意は必ず生徒に伝わります。

やる気のなかった生徒の目が輝く瞬間に立ち会うと、鳥肌が立つほどの感動を味わうことができます。

画像3

学級通信「根っこ」を使って心で語る

中学校って何かと縛りが多いんです。

制服があったり、校則があったり。

生徒たちにしてみれば、小学校と比べたら、「なんで?」って思うこともたくさんあるはずです。

学校の朝の会、帰りの会などでは、

「○○をしてはいけない」などの注意・指導、事務連絡などの伝達が結構あります。

気がつけば、そんな伝達ばかりが多くなってしまうことがあります。

しかし、これでは互いの心と心が触れ合いません。

だから私は、普段の生活の中での生徒達の頑張りや、問題点、気づきなどを学級通信「根っこ」に書き、それを口頭で補足発展させるような語りを心して続けてきました。

この通信の肝は「心に湧いた感情を伝える」ところにあります。

かつて、赴任した学校で始業式翌日の学級通信で、いきなり「怒り」のネガティブな通信で、学年代表から「大丈夫か?」と心配されたこともあります。

「僕は、このような状況は納得できない!こんな適当な毎日で、本当に思い出に残る中学校生活になるのか?最後はこの学級でよかった!そういって卒業していくためには、今の状況では100%無理だと思う。君達は、本当にこんな状況で良いと思っているのか?」

ろくに、返事もしない。当番活動もおざなりな学級に対して、こんな感じで投げかけたんです。

すると、心ある生徒は素直に反応してくれました。

最終的には、生徒達との生活の中で感じたことをストレートに語ることは、生徒の心にも保護者の心に届くことは多かったように思います。

ストレートすぎて、管理職にダメ出しされたこともあったのは若気の至り😅でも、当たり障りのない事務連絡を通信で発行しても意味はない。心で語る。それが学級通信のポリシーで続けてきました。(学級担任の時は)

画像4

終わりに

教師という立場での生徒との信頼関係の作り方について考えを述べました。

・先入観を持たずに、ニュートラルに接する。
・可能性を信じる。
・心から語る(感情を伝える)

教師と生徒の関係に限らず、信頼関係の構築に必要な3要素ではないかと感じています。

画像5

☘️最後まで読んでいただきありがとうございました。
☘️素敵なご縁に感謝です。
☘️「スキ」「コメント」「フォロー」も頂けたらとっても励みになります。これからも「読んでよかった!」と思える記事を皆さんに届けられるよう努力していきます。今後もよろしくお願いします。

※生徒達と紡いだ心のドラマ

画像6

画像7





サポートいただけたら大変励みになります!まだまだ未熟者ですが、このサポートを糧に成長し続けます。乞うご期待くださいませ💕私の渾身の過去記事もスキをいただけたら泣いて喜びあなたの記事にとびます😭 https://note.com/soisoiy/n/n78e56644bc41