見出し画像

人の心は割り切れない|アナログ思考(一元観的思考)のすすめ

「一元観エピソード」なる企画をららみぃたんさんが募集しているのは知っていました。

でも、逆にドストライクすぎて、記事を書けないでいました。

ところが、note街あるある。

素敵な記事に出会うご縁によって、今この記事を書き始めています。

この記事を書くきっかけになったのは、松下友香さんのこちらの記事。

もう、共感MAXで、首がもげるほど頷いてしまいました😆

友香さんの記事に触発され、日頃からぼんやりと考えていた

「なんでも白黒はっきりとさせる『デジタルな思考』では、割り切れない心へは対応できない。だから、割り切れない心をまるっと扱うアナログ思考って大事じゃないかな」

という思いが、今回の一元観エピソード記事に繋がったのです。

画像7

真実は一つ!でも解釈は多数!

私は中学校の教員をしています。

学校ではさまざまなトラブルが起こります。

トラブルを起こし対立しているAとBのそれぞれから事情を聞き、必要があれば、第三者のCからも事情を聞き取ります。

そうするとおぼろげながら、事態の全容が見えてきます。

しかし、AとBの言い分は平行線。

ここで、白黒はっきりさせるデジタルな二元観的な見方をすれば、

真実は一つ!どちらかが嘘を言っている。
では、嘘を言っているのはAか?Bか?

という詰問になってしまいがちです。

これでは、トラブルは解決しません。

たとえ真実は、一つであっても、解釈は人それぞれ。

自分が見たいように事実を解釈しているのです。

それは、四角錐を真横からの視点と真上からの視点で

「これは三角だ!」「いいや四角だ!」

と議論しているようなものです。

画像1

視点が違うのだから、いつまだっても意見は平行線のまま。

解釈は人それぞれなのです。

画像6

大切なのはジャッジじゃない 思いを汲み取ることだ

解釈は人それぞれ。そして、人の心は割り切れません。

それはそうなのは、わかる。でも・・・。
このような胸の内をわかってほしいというのが人情ではないでしょうか。

だから、どちらが正しいとか悪いとかというジャッジは、一旦傍に置いておきます。(善悪を教えなければならない年齢、状況では教える必要がありますが)

まずは話に耳を傾ける。ジャッジは不要です。
そして、思いを汲み取るのです。

「君はこれが三角だと思ったんだね」(君はこれが四角だと思ったんだね)

思いを汲み取った上で、視点の違いによって、捉え方が変わることを教えてあげる。

その上で、相手の考えについてどう思うか?

そんな問いかけをする。

問いを投げかけられることで、自分の思考を俯瞰して見つめるようになります。

自分の思考を俯瞰できるようになると、相手の視点の違いにも思いを馳せることができます。

相手の視点も踏まえた、多面的なものの見方ができる段階になれば、多くのトラブルは納得のいく着地点に辿り着きます。

最初から、白黒の善悪をジャッジしようとするデジタル的二元観的な発想での指導による形だけの「謝罪」では、互いに不満を溜めたままであることが多く、根本的な解決にならず、むしろ事態が拗れてしまうことも多々あるのです。

画像5

アナログ思考のすすめ(一元観的な思考)

遅刻は悪い。

社会的な通念ではそれが一般的な捉え方でしょう。

しかし、本当にそうでしょうか?

かつて、遅刻常習の生徒に、ムッとしながら遅れた理由を尋ねた時のこと。

「うずくまっていたおばあさんに寄り添い、家族と連絡がつくように立ち会っていた」

という事情を話してくれたんです。

怒った自分が恥ずかしくなりました。(実際に、後でお礼の電話が学校に来ました)

これ、おばあさんのことをスルーしていたら学校には間に合い、遅刻せずに済んだのです。

でも、スルーしてたら、人としてどうでしょうか?

つまり、遅刻もケースバイケースだということ。

絶対に良い!とか絶対に悪い!とか

スイッチをON、OFFするようなデジタル的二元観的は思考だと、本当に大事なことを見誤ってしまうのではないか。

そんなことを最近思うようになりました。

同じようなことでいうと、マスクの問題。

以前、意味もなく、マスクをつけて外さない。

そんな生徒達のことが学校内で問題になりました。

これを「マスク依存症」と呼び、その害について生徒や保護者に説明し、指導していました。

ところが、新型コロナウィルス感染症の蔓延によって、事態が一変。

以前は、

「マスクを外しなさい」

と指導していたのが、今度は

「マスクをしなさい」に変化。

価値観がガラリと変わりました。

指導が180度変わってしまったのです。

このことからも、改めて「絶対に○○」なんてないんだな。
そんなことを感じました。

最近は
「まあ、色々あるわな。状況によりけりだね。」
的なファジーでアナログな一元観的な思考の方が、
本当に大事なことを見誤らないのではないか。(松下友香さんはそれを『中庸』とおっしゃっていました。)

そんなことを感じています。

画像4

終わりに

なんかまとまりのない話になってしまいました😅

人の心も、世の中も割り切れないことだらけ。

だから、こそ、このありのままの世界をまるっと受け入れる視点。

それがアナログ思考(一元観的な思考)だという思いに行きつきました。

うまくまとまりませんが、こうして貴重な学びの機会を提供してくださった、ららみぃたんさん、そして、魂を揺さぶる記事で私を突き動かしてくださった松下友香さんに改めて感謝申し上げます。

画像3

☘️最後まで読んでいただきありがとうございました。
☘️素敵なご縁に感謝です。
☘️「スキ」「コメント」「フォロー」も頂けたらとっても励みになります。これからも「読んでよかった!」と思える記事を皆さんに届けられるよう努力していきます。今後もよろしくお願いします。

画像2


サポートいただけたら大変励みになります!まだまだ未熟者ですが、このサポートを糧に成長し続けます。乞うご期待くださいませ💕私の渾身の過去記事もスキをいただけたら泣いて喜びあなたの記事にとびます😭 https://note.com/soisoiy/n/n78e56644bc41