良いも悪いも人生は全てを味わい尽くせ

ドラマブラッシュアップライフって見たことありますか？
バカリズム脚本のこのドラマ。

「たった一度の人生を悔いなく生きよう！」
って言いますけど、このドラマ、
「もう一回、やり直していいっすか？」
「いいっすよ！」
と5回やり直す主人公の物語。
5回目は最後のやり直し人生。

「なんか最後だと思うと全部味わい尽くさなきゃって思うよね」

というようなセリフに、魂がビビって反応。

そう！そうなんだよ！
全てが貴重な体験。
良いとか悪いとか関係ないの。

心の奥底からそんな声が聞こえてきます。

このドラマ。
過去の人生のエピソードを引き継いで毎回スタートします。
過去に上手く行かなかったエピソードをいかに良いものに変えるか。
具体的には、人助け、世の中のためになることを行えるか。
これが『徳』となって来世も人間に生まれ変わる可能性が高まる。

主人公は必死に徳を積もうと努力します。

しかし、5度目のやり直し人生は、「これで最後」と通告されます。

そうやって生まれてきた5度目の人生は、「徳を積もう」という意欲はもちろんあるものの、それ以上に大切にしていたのは、
一期一会、一瞬一瞬を今まで以上に味わい尽くそう。

そんな気持ちが全面に出ています。

これバカリズム脚本のドラマです。フィクションです。

でもね、リアルな人生も同じでは？
なんてふと思ったのです。

自分の人生を振り返ってみたら、
もうこれしかない！というぐらいの奇跡的なタイミングによって起こったことってありませんか。

ここでは詳細は省きますが、妻との出会いから、恋愛へと発展、結婚という流れは、秒単位に仕組まれた精緻なシナリオによってことが運んだとしか思えません。

そして、色々と起こる数々の出来事。
良い出来事、悪い出来事と区別してきたけど、最近はそれって意味ある？
なんて思うようになってきました。

だってね、起こることが起こっている。
それに、あれこれ意味づけをしているのは自分なんですから。

大抵のことは、自分の捉え方次第でどうにでもなる。
何せ、刻々と状況は変わっているのですから。
なのに、いつまでも過去のことに囚われたり、未だ起こっていない未来を不安に思う。
これをやめたら、感情が振り回されることが随分と減ることに気づいたんです。

さらには、今まで「悪いこと」と思っていたような『失敗』の類も、
「これも良い経験だな」
とポジティブに捉えたり、
「起きたことはしゃあない」
と受け流せるようになりました。

つくづく人生を達観しているドラマだなあと感心しています。

このドラマ視聴率も好調のようです。
さすがバカリズム。笑いのツボもしっかりと押さえているのはもちろんですが、ドラマはシリアスな命題に向かって緊張を高めながら、次回の最終回を迎えます。

どうなるのだ！？

視聴者の期待を高める精緻なシナリオ。

かといって、不安やことさらの笑い押し付けるようなところはなく、それよりもむしろ、何気ない日常会話がとてもリアル。

この何気ないありふれた日常こそ、実は珠玉の時間なのだ。

ドラマをみているとそんなことをふと感じてしまいます。

ちょっと俯瞰してみる。

すると、私もあなたも、シナリオに沿って必死に人生を生きている。

人生を想う。

そんなきっかけを与えてくれた、バカリズム。

壮大なドラマを創ってくれました。

感謝です！

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現在最終推敲中。