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絶望しても生きろ!ラーゲリより愛を込めて

いやあ、Amazonプライムで観ちゃしました。
『ラーゲリより愛を込めて』
基本、戦争ものって好きなんです。

生きること、人生について考えさせられるからです。

そして、この映画。

やっぱり観てよかった!!

※ネタバレ覚悟で語りたい気持ちをグッと堪え、極力ネタバレを抑えたつもりではありますが、一部ネタバレアあります😅
予備情報ゼロで見たいかは読まないでください😅


希望を失わない

この映画は、ソ連の参戦から、シベリア抑留の期間の時代を描いた物語です。
原作は『収容所(ラーゲリ)からきた遺書』というノンフィクション。

二宮君演じる主人公の山本幡男はシベリア抑留で亡くなった実在の人物。
彼について、周囲の人々から聞き取った話を下に書かれたノンフィクション小説を映画化したこの作品。


私が真っ先に思い出したのは、
『ライフイズビューティフル』


アウシュビッツ強制収容所での過酷な現実を全て『ゲーム』だと息子に偽ることで、いつも笑いとユーモアで息子を励まし、生きる希望を持ち続けた親子のことを思い出したのです。

人は絶望すると死ぬ。
しかし、希望を持ち続ける限り生きる。

ライフイズビューティフルではそんなことを心に刻んだ記憶がありました。

『ラーゲリより愛を込めて』でも、主人公の山本は収容所生活で希望を失わないために、句会を開いたり、野球をしたりと、人々の精神的な支えとなります。

どんなに過酷な環境下であっても、帰国できる日を信じ、毎日の生活の中に潤いを持つ努力をしていた人々。

その中心にいたのが主人公の山本幡男なのです。

この映画は、シベリア抑留という特殊な環境下での出来事を描いていますが、

どんな環境下においても、希望を持って生きるのか?環境を嘆いて生きるのか?

現代の私たちの生き方をも問われているような気がします。

理不尽極まりないシベリア抑留で見えたこと

戦後9年に及ぶシベリア抑留生活。
戦争が終わっているのに、なんでこんなことが許されるのか?

数年で帰国の命令が下されるも、途中で『スパイ容疑』等の難癖をつけられて、さらに抑留される者が多数。

ウィキペディアより

ソ連対日参戦によってソ連軍に占領された満洲朝鮮半島北部、南樺太千島列島などの地域で抑留された日本人は約57万5千人に上る[6][4]。厳寒環境下で満足な食事も与えられず、苛烈な労働を強要させられたことにより、約5万8千人死亡した[7][4]。このうち氏名など個人が特定された数は2019年12月時点で4万1362人[8]。これは全抑留者の約1割で、これは日本国内に連行されてきた連合軍捕虜の死亡率とほぼ同程度という。ただし、この死者の多くが初年目の冬に集中している。2年目からは待遇が改善されて、死亡率は大幅に減っている。但しアメリカの研究者ウイリアム・ニンモによれば、確認済みの死者は25万4千人、行方不明・推定死亡者は9万3千名で、事実上、約34万人の日本人が死亡したという。

ウィキペディアより

戦争が終わっているのに、抑留され、強制労働させられる理不尽さ。

しかし、抑留されている日本人の中にも

軍隊の元上官が『一等兵!』と呼びつけ、無理難題を押し付ける理不尽が横行。

『一等兵!』と呼びつけられることに対して、二宮君演じる主人公『山本』が

「私の名前は山本です」
と反抗し、殴られるシーンも。

戦争は終わっているのに、軍隊の階級にすがることでなんとか自分を保とうとするもの。

自分が生き延びるので精一杯のもの。

いろんな思いが交錯する抑留生活で、全員の生きる希望は

『生きて日本に帰国すること』

そして、家族と再会すること。

その日が来ることを信じて。

って、言っても9年ですよ!9年に及ぶ抑留生活。

10年ひと昔っていうじゃないですか!

小学生になった子が高校生になってるんですよ!

家族と一緒に我が子の成長のドラマを目の当たりにするはずの人生が、
劣悪な環境下で過酷な強制労働って!

「なんで、自分がこんな目に合わなければならないんだ!」
と思うでしょ。

でも、毎日嘆いていたら、果たして9年もの抑留生活を持ち堪えられるでしょうか?


だからこそ、山本が広めていった、句会などの文化的な営みが心の支えとなったのは間違いないと感じました。


なのに、なのに!

その中心にいた山本が!!

絶望しても生きろ!
ただ生きろ!
どんなことをしても生きろ!

抑留者たちが家族との手紙のやり取りができるまでに待遇が改善されるも、それがかえって仇になる。

なぜなら、手紙を書いたことで、
自分の家族が亡くなっていることを知るものも出たからです。

なんのために頑張ってきたのか。
もう生きている意味がない。

絶望に襲われる者が出てきます。

しかし、そんな者たちへ山本はいうのです。

絶望しても生きろ!
ただ生きるんだ!
どんなことをしても生きるんだ!

強烈なメッセージとして、今を生きる私に飛び込んできました。

楽しみにしていた家族との再会。
その日が来ることを心の支えにしていたのに。

その家族が亡くなっている

その事実を知った時の絶望感は、想像を絶すると思います。

「家族が待っているお前に俺の気持ちがわかるわけないだろ!」

最もだと思います。

それでも、山本は

生きろ!

と言い続けます。

そんな山本が病に倒れてしまうのです。


運命の悪戯?

こんな理不尽なことがどうして?

自分が不治の病に倒れ、絶望している山本に

「山本生きろ!絶望しても生きろ!と言ったのはお前だろ!」

かつて、山本のことを名前ではなく『一等兵』と呼び、壁を作っていた桐谷健太演じる相澤元軍曹が心から、山本の生を願う。

山本の思いは意外な遺言という形で


生きて帰ることのできない山本は『遺書』を書くことになります。

しかし、収容所で日本語で書かれたものは『スパイ容疑』をかけられ、全て没収されてしまいます。

では、どうやって山本の遺言は家族の元へ伝えられるのか?

意外な方法は、映画上の演出ではなく、事実であるというのですから、これもまた驚きました。

と同時に、伝えたかった山本の思いは、同時にシベリアの地で亡くなった何万人もの同胞の思いの代弁だったのではないか。

そんなメッセージを私は感じました。

今を生きる

戦争もなく、平和な日本。

しかし、1人1人の人生では、荒波に翻弄され、絶望に打ちひしがれる日もあるかもしれない。

そんな時こそ

絶望しても生きろ!
ただ生きろ!
どんなことをしても生きろ!

このメッセージを思い出したい。

そんなことを感じました。

年末にかけて、『生きるとは』『人生とは』そんなメッセージを立て続けてに感じ、発信してきました。

今回の『ラーゲリより愛を込めて』も『生きるとは』『人生とは』を考えるられました。

あなたの人生においても、何からしらのヒントになる映画だと思いますよ!

人間万事塞翁が馬。

生きているだけで丸儲け。

そう思えば、今年も良い一年でした。
そして、来年も良い年でありますように!

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