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どうしてこんなに泣けるのだろう?注目のドラマSilent

毎回涙が止まらないドラマがあります。

フジテレビで始まった「silent」は川口春奈演じる主人公・青羽紬がかつて本気で愛した恋人と目黒演じる佐倉想と音のない世界で出会い直すという、切なくも温かいラブストーリー。

「若者の恋愛ドラマなんて興味なし」

そう思ってました。

ところが、妻がたまたま観ていたのを、ながらで見ていたら、どんどん引き込まれ、気がついていたら涙がこぼれている。

第二話をみるきっかけも、妻が観ていたから。

でも、今度はながら見ではなく、完全集中で鑑賞。

もう、スタートから涙がこぼれそうでした。

そして、一度、涙がこぼれたら、涙と鼻水で、花粉症のような状態に。

番組を観終わった時には、テーブルの上には、ティッシュの山が。

主題歌「Subtitle」は、Official髭男dismがドラマの企画書と台本を読んだうえで書き下ろした楽曲。

これが、またいいのです。

番組の余韻を味わいたく、YouTubeで再度聴いてまた号泣。

歌詞もまた、いい!


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詩人だよね。

言葉はまるで雪の結晶 君にプレゼントしたくても
夢中になればなるほど 形は崩れ落ちて溶けていって 消えてしまうけど
でも僕が選ぶ言葉が そこに託された思いが
君の胸を震わすのを 諦められない 愛しているよりも 愛が届くまで
もう少しだけ待ってて

こんな表現自分には思いつかないもの。

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何がそんなに切ないのか

俳優さんのナチュラルな演技力が素晴らしい!

Snow Manの目黒君も、川口春奈ちゃんもうちの息子、娘と同世代。

なんか、自分の子供たちの人間模様を見ているような親近感があります。

そんな中で、彼らの演技力が実にいい。

特に、目黒君のはにかんだ笑顔がなんとも切ない。

病気で徐々に耳が聞こえなくなる。
そんな現実受け入れられますか?(私には無理です)
それを受け入れるだけでも、とんでもない苦悩があったことが想像できます。
でも、そんな苦しみを最愛の彼女に伝えて苦しませたくない。

その優しさがこれまた切ない。
しかし、ドラマを俯瞰して見ている視聴者である私には、その全容を理解できるが、ドラマの登場人物たちにはわからないので、心はすれ違ってしまいます。

それがまた切ない。

このすれ違いをこれからどうやって埋めていくのか?

ここも注目です。

しかし、8年の歳月によって、主人公を演じる川口春奈にも、かつての恋人の目黒にそれぞれ彼氏、彼女はいるわけで。

再び、運命の歯車が動き始める・・・。

登場人物たちの心の葛藤に視聴者である私は、気持ちを投影させて、その心の葛藤を共有している。

これが切なさの正体だと思います。

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脇を固める俳優たちにも注目

目黒の母親役の篠原涼子。

我が子の耳が聞こえなくなっていく。やがては、自分の肉声を伝えることができなくなる。

どうして、我が子がこんな目に遭わなければならないのか?運命を呪ったのかもしれません。自分を責めたのかもしれません。

キッチンで崩れ落ちる篠原涼子の親としての苦しみが痛いほどわかります。(ここも号泣)

また、風間俊介にも私は注目しています。

役は川口春奈が通うことになった、手話教室の講師です。

川口は、かつての恋人と手話で直接コミュニケーションを取りたい。

その一心で手話教室に通います。

手話教室での授業終わりに

「大好きな人と別れてこんな思いをするくらいなら出会わなければよかったと思わなかった?」

と風間は川口春奈に問いかけます。

川口は、

「そんな大好きな人に出会えたことに感謝します」

的なことを述べてました。

風間も過去に何かしらの心の傷を負っているのではないか?

そんな伏線を想像してしまいます。

そして、川口に手話教室を進めた「善人の塊」のような好青年を演じている、
鈴木央士。

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善人の塊のような好青年のようだけど、そりゃあ人間ですから、大好きな彼女が、元彼に気持ちを奪われていく様をリアルに感じているわけですから、心が穏やかな訳はありません。

なのに、顔で笑って心は泣いているんですよ、彼は。

そこも切ないですよね。

鈴木君の心の動きについては、自分の子供たちというよりも、自分の若い頃の切ない恋心の葛藤を思い出しながら、ドラマにのめり込んで行きました(笑)

ちなみに、鈴木くんは、他局の「六本木クラス」でも、片思いを続ける健気な男子がやがて、野心を持って変わっていく様子を見事に演じていたことが記憶に新しいだけに、今回の配役でも、六本木クラスと重なってしまいました。(六本木クラスと重ねて見てしまうのは私だけか?)

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人生はドラマだ

脚本の良さと、俳優の絶妙な配置、そして俳優陣の演技力の高さ、主題歌、挿入歌が秀逸であることによって、醸し出されるドラマの雰囲気がとにかく素敵で、最初から涙を溜め、号泣なしには鑑賞できないという前代未聞のドラマです。(あくまでも超個人的な見解です笑笑)

ドラマがすごいのか、私がやばいのか(笑)

ただ、このドラマを見ていて1つ発見したことがあります。

それは、ドラマも私たちの人生も同じだなと。

人生実にいろんなことがあって、日々いろんな思いを経験していますよね。

でも、これ、俯瞰してみると、テレビのドラマと同じじゃないかと。

このドラマで感動して涙を流している時も、リアルな自分の子供の卒業式で涙を流している時も心の動きは全く同じ。ドラマだから軽くて、リアルだから重いということはありませんよね。

リアルだろうが、ドラマだろうが、結局はそれをどう感じているかは、それを観察している、俯瞰の視点をもつ「自分」がいるということに他なりません。

であれば、リアルだと思っているこの世界も、観察している自分からすると、テレビや映画と同じなのではないかと。

心が動いている自分」はスクリーンの外で観察しているということ。

日々リアルだと認識しているこの世界も、俯瞰している観察者からするとドラマと同じなのではないか。

ひとしきり涙を流して、気持ちがスッキリするとそんなことを思う秋の夜長の妄想話でございました。

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