大人って思ってる以上に大人でない
子供のころ、大人ってかっこいいなぁと
羨望の眼差しで見つめていた。
「僕も早く大人になりたいな」
そんなことを思いながら
少しずつ僕も大きくなっていった。
成人になっていざ大人の階段に登ると
僕が少年時代に抱いていた大人の印象と
現実の大人の姿は大きくかけ離れていた。
もちろん、すべての人がそうではない。
心の底からかっこいいなと思う大人はたくさんいるし
理想の人もいる。
ただ、僕が思っている以上に
惨めで見るに耐えない大人も一定数はいるんだなと
感じる。
中でも一番惨めでかわいそうだなと
僕が心底冷ややかな視線を浴びせている大人は
「自分で責任を取れない人」である。
そういう人は自分の非を認めたり、
間違いに対して人に謝るということを
「恥」だと思っていることが多い気がする。
特にお客の立場に立った時にその傾向が
顕著に現れる。
明らかに自分のミスなのに
「なんとかできないのか」
「なんとかするのが普通だろ」と逆ギレしたり、
自分の過ちだと自覚しているけど、
周りに気づかれることを恐れて
「私は悪くない」と意地をはったり。
数百円や数%の割引を受けられないだけで
あーだこーだ叫いたり。
そういう大人に限って
未成年の人や若者のことを悪く言う。
僕はこういう理不尽な大人が大嫌いで
心底軽蔑している。
もちろん心の中で。
自分の周りにそういう惨めな人間を置きたくないし
自分もそういう大人には絶対になりたくない。
もし、そういう人が家族にいたとしても僕は
遠慮なく距離を置く。
理不尽を我慢して生きなければならない社会は
誰も幸せにならない。
自分の非を素直に認め、
自分で責任を取れる。
そんな当たり前のことが当たり前のようにできる
大人に僕はこれからもなり続けたい。
そう思った20代最後の夜だった。
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