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秩序ある無秩序な在り方

物事を、

ミクロ(細部)でみるかマクロ(全体)でみるか、または目先の様相(今)で解釈するか中長期的な視点(未来)を指しているものか、

教育であったり経営やチーム運営であったりしても、その問題の置き方や切り口によっても正解は異なるため、私は基本的にはその物事の真相や本質を掴もうとします。

「木を見て森を見ず」という諺があるように、一部だけでなく全体を捉える視野(気持ちの余裕)がないと、それなりの最適解が導けないことが多いと考えます。


秩序ある建築物は無秩序か

例えば「建築物」は、空間の内部と外部の関係を対立させることなく「共生・融合」させていくこと、また時間経過による変異を考慮することで、隣接する建築物を始めとした景色に溶け込み、良い調和感の創出になる。

部分で見れば一見無秩序に見えても、それなりの秩序の存在があり、そこには味わいのある美しい街並が創造される。

建築物にはそんな役割があると思います。


細胞、代謝システム、生命体の秩序と無秩序

身体の「細胞」も、建築物と同様に、秩序ある無秩序を感じます。変化することで以前よりも調和のとれた状態に落ち着く。一見無秩序にも見えても、角度や時間を経て見方を変えると(俯瞰的に見ると)、それなりの秩序が存在している。

【アロスタシス】
恒常性維持のために生体システムを環境に合わせて変化させること



https://en.wikipedia.org/wiki/Allostasis Wikipedia(英語)


【動的平衡】
私たちにできることは、生命現象がその本来の仕組みを滞りなく発揮できるように、(細胞が秩序を壊しつつ再構築するのに必要な)十分なエネルギーと栄養を摂り、動的平衡を阻害するような因子やストレスをできるだけ避けて、「普通」に委ねることである。これがエイジングと共存する賢いあり方である。
「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」(福岡伸一著)より


https://www.amazon.co.jp/動的平衡-生命はなぜそこに宿るのか-福岡-伸一/dp/4863240120


身体つくりは無秩序の連続を秩序あるものにすること

リハビリテーションにおける身体・生活の再構築であっても、食習慣の構築(アスリートの身体強化・美ボディメイク・病からの回復のためなど)であっても、一食一食は一見「何のために」摂取しているのか、注意を向けながら口にすることは少ない。

その時に、全体像や着地点を想像し見据えながら、「今」に重きを置くような取り組みの観点があると、ミクロとマクロを調和させ、今と未来の関係性に秩序を導くことができる。

食も運動も、論理や概念と長期的な科学的知見が一致し、社会的課題の解決に役に立つモノであるという点について一貫していれば、

瞬間的に非合理的(無秩序)であるようなことでもそれは秩序のための部分であると言える。


Masafumi


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