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高校の文化祭で見つけた豊かな生き方

ある学校の文化祭に
遊びに行ってきた休日。


高校生なんて、
もう10年ほど前の経験だから
空気感がとにかく新鮮で
何だか懐かしさもある
不思議な時間を過ごせた。

自分が学生の頃は
ダンス部とか劇とか
お化け屋敷とか華やかで
注目を浴びている活動に
目が行っていたけれど、

今回心が動かされたのは
全然違うもの。


一つが読書をテーマとした出し物で、
お部屋の中にくじ引きがあって
まずそれを引くと、先に色がついてる。

選んだ色が言葉のジャンル
(本、短歌、歌詞など)
になっていて、その色の
ボックス(本みたいな形)から
好きなQuote(格言)が書かれている
栞を一つもらえるというもの。


私が選んだのは

生きるとは
死へ向かうこと
薄明は部屋を青へと
染め上げていく

伊波 真人    

短歌が難しくて
意味の理解はできていないけれど…

生きていれば
死ぬことは抗えない。
じゃあ、どうやって
死にむかっていくのか。

諦めるのか、
それとも最後の日まで
命あることを当たり前と思わず
必死に生きていくのか。

「青」っていうのは平穏な
穏やかなイメージがあって
「また新たな一日が始まる」
という感覚で、

一日一日をどう過ごすのか
というのを問われた
気がして手を取った。

どうせ死ぬなら
一日を大事にしたい。
命あることの尊さを
忘れないようにしたい。


他にもやってみたいなと
思った本を小冊子にまとめる
ような作品とか
本の名前でのしりとりとか
ユニークで
楽しすぎた…!!


あとは、哲学的なお部屋もあって
「大人って何?」
「最近あった小さな幸せは?」
とか心に刺さる
考えさせられる問いを
投げかけるものにも
心を持って行かれた。

そのお部屋では
似顔絵を描いてくれるのだけど
私と一緒に来た子達の似顔絵を
30分くらい時間をかけながら
一人の生徒が描いてくれて
本当にその絵が素敵だったし
色んな対話を通して
作品を作ってくれていて、
心がとってもあったまった。


似顔絵を描いてくれている時
「これ無料でやってくれるの!?」
「30分も私たちだけに
 使ってくれるの??」
ってビジネスベースで考えた時
自分の頭の中が大人の世界で
利益の世界で染まっていることに
気づいてショックだった…

吹奏楽部の演奏も聴いたけど
自己紹介で、一人一人が
ソロで少し演奏をしていて
この緊張感の中で、
やりきっている一人一人が
本当にかっこいいと思った。
失敗を恐れずに、失敗しても全力で
その時できる精一杯を出している
姿が本当に感動的だった。


そして、改めて高校って
本当に安全な環境で沢山の
挑戦や経験ができる場だと思ったし、


大人になってどんどん減っていく
芸術やアートのクリエイティブさ
一人一人が自主的に
リーダーシップをとって
全力でイベントを盛り上げる姿が
本当に素敵だと思った。


自分も、もっとクリエイティブに
自由に、全力になれることを
日々したい。


お金とか、ビジネスとか
会社での立場とか、
そんなこと以上の大事な考え方や
価値観にたっくさん出会えた
一日で本当に行ってよかった。


shiro.



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