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灰汁醗酵建て

”あくはっこうだて”と読みます。

日本で昔からされてきた藍染の方法で

化学のものはいっさい使用しておりません。

●藍の葉を乾燥し醗酵させて作った蒅(すくも)

●広葉樹の灰から取る灰汁

●貝灰

●ふすま

を使用して藍を建てます。(染める状態にまでする事を藍を建てると言います)

藍建ては、1週間から10日ほどかけて行います。

上手く藍が建つと、青々とした藍のとてもいい香りがします。

藍建は、何度やっても緊張すると主人は言います。

同じようにやっても

季節や温度、湿度、など条件によって同じようには行かないそうです。


そしてまいにち、藍の状態を確認しながら染めていきます。

藍甕の中の染液は、暑かろうが寒かろうが一日一回必ず混ぜます。

これは欠かせない日課です。



よく工房に来られて、藍甕(あいがめ)をご覧になり

「この液体は継ぎ足すのですか?」

という質問をされます。


答えは、いいえ。

染められなくなると一旦全部出して、また藍を建てます。

化学のものは使っていないので、役目を終えた染液は畑の肥料として撒きます。


私たちは、

生活の中に藍があり

つくり染めることを生業としています。


草衣so-i

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