[解説] PMFに関連する重要な3要点
田所さんの以下の動画について、私が3点を補足します。
①MSP: Minimum Sellable Productを作る
MSPは、
MVP:Minimum Viable Product (顧客に価値を提供できる最小限のプロダクト)
とは違います。MSPは、顧客に売れる(Sellable)最小限のプロダクトです。
私が考えるもっと良いMSPは、以下のnoteで紹介してるオズの魔法使い型や、コンシェルジュ型の雑なMVPです。
田所さんも、別の表現でオズの魔法使い型、コンシェルジュ型MVPが良いと動画で話してます。
②バグ、恥ずかしい気持ち、客へ損害のバランスをとる
田所さんは、リンクトインの創業者、リード・ホフマンの上記の言葉を絶賛しています。
私はこの言葉に賛成です。
起業家は、現状のアプリの完成度が恥ずかしくてもスピード重視で世に製品を出すのは重要です。
プロダクトが「完成」することは無いです。売り始めてから改善しましょう。
しかし、これは注意が必要です。
私の業界で有った当社の競合の話を以下に書きます。
当社の競合は、当社と同じようなアプリを宿業界で売り出しました。
しかし、多くの宿の人がそのアプリのバグで数十万円の被害が発生しました。
バグっても大きな問題にならない、起業家が恥をかくだけのバグはそのままプロダクトを販売しても大丈夫です。
しかし、バグったら客へのダメージが数十万円以上の大きいダメージの場合、そのプロダクトを急いで販売してはダメです。
これをやると、以下のような悪いクチコミを書かれます。
「このXXXという名のアプリを使ってみたら、バグで大変な損害を受けた」
そして、上記の悪いクチコミはずっとネットに残ります。その後のバグを直してもプロダクトの販売に支障が出ます。
③Nice to haveは不要、Must haveが必須
田所さんは、
Nice to have(有ったら良いなの機能)な機能にリソースを使わない
と言っています。なぜか。
理由は色々あります。
一番の理由は、
起業家は時間もお金も無い中で、Nice to have な機能をつける余裕は無い
です。
Nice to have と似た概念として、Must have(これが絶対必要)が有ります。
Must haveの機能は、客の痛みを解消する機能です。詳細は以下のnoteです。
PMFは、Must haveの機能だけ実装しましょう。
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