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遠近関係の法則

私は田端大学というオンラインサロンのMVPを獲得しました。そして人として更に上を目指し、起業家の立場から起業家希望者向けに実践的なノウハウを届けたいと思い、noteを連載中です。

(このnoteは、マーケティングの名著である「売れるもマーケ当たるもマーケの遠近関係の法則の章」を私が日本の読者向けに加筆修正と要約した内容です。)

良いマーケティングの効果は、長い時間を経てから出現します。

良質な長期的なマーケティングの効果は、短期的なマーケティング効果の正反対である場合が多いです。

以下、バーゲンセールの例をあげます。

バーゲンセールは会社の売上を増やすでしょうか。それとも減らすでしょうか。言うまでもなく短期的に売上を増やします。しかし、会社は長期的に売上を失います。

品物を安く買えるバーゲンセールは、顧客に何を語りかけてるのでしょうか。

実はあなたのプロダクトの「正規の値段が高すぎ」ということを語っています。顧客はバーゲンセール期間を過ぎると、バーゲンセールで評判の店を次のバーゲンセールまで避けます。

具体例で言えば、私の場合、マクドナルドのポテトLサイズがあります。

マクドナルドは、ポテトLが通常は330円です。

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しかし、私は以下のようにクーポンで安くなってる時にしかポテトLを買いません。クーポンが出てる時だけ、マクドナルドに行きます。

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さて、バーゲンセール自体は、長期的に売上を伸ばすと言う証拠は無いです。しかし会社は売上を維持していくため、四半期ごとのバーゲンセールの販売を余儀なくされています。

言い換えれば売上を増やすためでなく、バーゲンをやめた場合に売上がダウンするのを防ぐためにバーゲンを続ける必要があります。

バーゲンやクーポンは麻薬のようなもので禁断症状があまりにも苦痛のため、やめられないのです。

上場会社の雇われ社長は、四半期ごとに成績を評価されてしまうので、バーゲンという麻薬を止めることができません。

一方、例えばソフトバンクは孫正義と言う創業者が実権を握ってます。故に、10年先、20年先の施策を打つことができます。これがソフトバンクが強い理由です。

クーポンを実施しないことによる短期の失敗は孫正義が「私の責任です」と言えば済みます。

アップルもソフトバンクに似てます。強い創業者はすでにアップルにいません。しかし、創業者が残したiPhoneなどの強いプロダクトがあります。

アップルの安売りは、初売りの時だけで、アップルは常に長期の繁栄を目指したマーケティングだけを実施しています。

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