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心の法則

私は田端大学というオンラインサロンのMVPを獲得しました。そして人として更に上を目指し、起業家の立場から起業家希望者向けに実践的なノウハウを届けたいと思い、noteを連載中です。

(このnoteは、マーケティングの名著である「売れるもマーケ当たるもマーケの心の法則の章」を私が日本の読者向けに加筆修正と要約した内容です。)

市場に最初に参入するより、顧客の心の中に最初に入る方がベターです。

私は、一番手の法則のnoteで市場に一番乗りすることの重要性を語りました。

市場に最初に参入する一番手の法則は重要ですが、それは顧客の心に入り込むための手段です。業界に一番乗りすること自体は目的ではないです。

以下、例をあげます。

コンピューター市場へ最初に参入したのは、レミントンランドという会社でした。しかし、後追いのIBMが巧みなマーケティングで顧客の心に入り込み、初期のコンピューター業界を独占しました。

起業家はこの法則によくつまずきます。業界に革命を起こすアイディアを思いつく起業家はいます。しかし、問題はそのアイディアをどう顧客の心の中に叩き込むかです。

良い製品が勝手に売れるわけではありません。

起業家が顧客の心に入る短絡的な方法は、お金です。お金で営業部隊を組織する、展示会に出る、グーグル広告をする、テレビ広告をするなどです。

しかし、ここでお金だけで顧客の心の中に入り込めると思ったら大間違いです。マーケティングが抱える謎の一つは、お金の役割です。

今でもその名をコピー機産業とどろかせる、お金持ちのゼロックスという会社が有ります。

ゼロックスは1977年、世界最初のアルトという個人向けパソコンを作りました。しかし、25年の歳月と2000億円のマーケティングの予算を使っても、結局アルトは利益を産むことはできませんでした。

代わりに成功したのは貧乏だったアップルです。

アップルが、如何にお金を使わずにうまくマーケティングしていたか、Think Simpleという本に書かれています。よろしければこちらをご覧ください。

数百円のマーケティング費用で世界を変えるようなマーケティングの事例もあれば、ゼロックスがコンピューター業界で成功できなかったように、2000億円のお金を投じて失敗した例も有ります。

マーケティングで、どのように顧客の心に入り込むかに、唯一無二の正解は無いです。

ただ、顧客の心に一回でもライバルの名前が形成された場合、そのライバルの名前を自社の製品に書き換えるのはほぼ不可能です。

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