見出し画像

予測不能の法則

私は田端大学というオンラインサロンのMVPを獲得しました。そして人として更に上を目指し、起業家の立場から起業家希望者向けに実践的なノウハウを届けたいと思い、noteを連載中です。

(このnoteは、マーケティングの名著である「売れるもマーケ当たるもマーケの予測不能の法則の章」を私が日本の読者向けに加筆修正と要約した内容です。)

自分で競合相手のプランを作成したのでない限り、あなたが未来を予測することはできません。

例えば、現在ホンダは自動車を売りながら「ホンダジェット」という飛行機を販売しています。

このホンダジェットの事業は、自動車会社としてのホンダへのマーケティング面の貢献は計り知れません。自動車会社が飛行機業界に参入できると誰が予測できたでしょうか。

このホンダジェットは2015年に誕生しました。その際のトヨタや日産の経営者が感じた恐怖は想像を絶します。

画像2

次の事例は、Netflixです。

日本のビデオ業界で言えばTSUTAYAという映画のDVDやビデオをレンタルする業界最大手の会社があります。TSUTAYAはそもそもビデオをストリーミングするNetflixの出現を予測できたでしょうか。

もし予測していたらNetflixのような会社を作っていたのではないでしょうか。要するに、「競合の動きは全く予想不可」と言う予測のみ可能です。

競合の動きは予測できませんが、トレンドをつかむことはできます。これこそ変化を利用する方法です。最近のトレンドに関して一例をあげれば、コロナ前は以下の画像のように、訪日外国人市場の拡大トレンドがありました。

画像3

上記画像の出典はこちら

ビジネスで勝つには、基本的に上昇トレンドの分野で勝負が必須です。そして、上昇トレンドの市場には多くの参入者が殺到するので、彼らとどう自社を差別化するかを考える必要があります。

ご存知の通り、数千万人規模だった訪日外国人はコロナ危機のために2020年3月にはほぼゼロになりました。訪日外国人向けの需要は蒸発し、訪日外国人向けの宿や観光会社は、2021年1月の現在、どんどん倒産しています。

コロナ危機のような「誰も予期しない大事件」が発生しても大丈夫なように準備しておくことも必須です。ただ、地震やコロナ危機のような数十年に一度などのあまりにも発生確率が低い大事件には、「対応策を準備しない。」ということも策になりえます。対応策を準備するのは、お金や時間が必要なためです。

たいていのマーケティングプランにそれとなく含まれているのが、未来についての仮説です。しかし通常は予測したような未来になりません。未来を予測せず、トレンドに乗りましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?