[解説]ストレッチゴールの設定で、営業やマーケを劇的に改善 -その2-
今回のnoteは「その2」です。「その1」はこちらのnote。
ストレッチゴールとは、達成できるレベルより少し高めの目標のことです。
ストレッチゴールが営業やマーケで新手法を産む例
通常、牛丼屋の吉野家が売上を前年比2倍(ストレッチゴール)にしようとすると、現状の2倍の店舗を出店する必要があります。
店舗出店は、多くの初期費用が必要です。いきなり店舗数を1年で2倍にできません。
例え、すごいヒット商品を産み、お客が2倍、押し寄せてもお店の広さという物理的な限界があります。
また、「ヒットメニューを産み、単価2倍、客数はそのままで売上2倍」にする、というのも非現実的です。
ヒットメニューはポンポン生めない。
ゴーストレストランで、ストレッチゴールを達成
しかし、ゴーストレストランであれば、すぐにウーバーイーツに出店し、しかも売上も2倍にできる可能性があります。
今まで、レストランは実店舗を持つことが普通でした。
しかし、最近はゴーストレストランが増えています。
要するに、仕出し弁当屋です。客席のある店を持ちません。
吉野家が、ゴーストレストランで近隣の自宅で牛丼を食べたい市場を獲得できる可能性があります。
これなら、店舗の物理的限界はありません。
牛丼屋の吉野家が、「今年度は前年度より売上を10%増やそう」と思ったら、現状の延長線上の方法である、お客を10%早く処理できるキャッシュレスのシステムを導入するかもしれません。
しかし、牛丼屋が「前年比、売上2倍達成」というストレッチゴールを目標にしたら、「キャッシュレスを店舗で導入」では、達成は困難でしょう。
ストレッチゴールがある状況で初めて、
「2倍の売上の達成のため、ゴーストレストランを始めてみようか」
という、新しいアイディアを試す社内の雰囲気になるでしょう。
ストレッチゴールは、その数字を達成することは目標ではなく、
そのストレッチゴールを達成する過程で生まれる、
「革新的な営業、マーケ方法」
を考え出すのが目的です。
他業種の例
例えば、化粧品会社なら、日本国内でしか販売する化粧品を、国外に販売してみる。
今なら、海外EC経由で化粧品の海外販売の実現は難しくない。
ストレッチゴールを考え、それを達成する方法は、考えればキリがありません。
経営者は経営状況に致命傷にならないよう、色々、やってみましょう。
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